そう、妄想も嘘。

息子の必殺技

※今回は「すべらない話」っぽく読んでもらえると幸いです。

***


うちの息子がね、今週で7歳になりまして。

先月に新型インフルエンザで40度の熱出したときは一瞬どうなることかと思いましたけど、まあ、それもおかげさまですぐに治って、いまんとこ順調にすくすくと育ってくれてまして。

でも、すくすく育ってるってことは、だんだん漢(おとこ)の要素を備えつつあるってことでもあるわけで。

だいぶね、パワーが強くなってきてるんです。

まあ、力がついてること自体はわかりやすい発育のバロメーターですから。

男親としては、その成長ぶりに目を細めたいところなんですけども。

でも実際に本気でかかってこられると、正直もう、だいぶきついんです。

小学生のパンチなんて…とお思いかもしれないですけど、たるんだ腹の、特にみぞおちあたりにグーパンチとかね、結構ハンパないんですよ。

いちおうそれでも、痛みをグッと堪えて「まだまだだな」みたいな対応はね、僕もするんですよ。

ほら、父親の威厳を保たないといけないじゃないですか。

でも、みぞおちにグーパンチもらったりしたら、本音言うとね、成長に目を細めるどころか、涙目なわけですよ。

だいたい子供って加減を知らないでしょ?

毎回毎回、全部のパンチやキックがフルパワーですから。

「熱血パンチ!」とか「ダークトルネード!」とか「エターナルブリザード!」とか、お気に入りのアニメに出てくる必殺技を叫びながらね、全力で向かってくるんです。

だから僕もね、息子が何か叫びながら近寄ってきたら意識的に腹に力を入れて備えるようにしてるんですけど。

最近は息子も息子で、アニメの技じゃ物足りなくなったのか、僕がいつも平然としてるから効き目が弱いと思ったのか、そのへんはわからないですけど。

なんかね、オリジナルの必殺技みたいなのを編み出すようになってきたんですよ。

俺だけの必殺技!みたいなのをね、ちょっと誇らしげな、自信ありげな顔してね、こっちに向かって来るんです。

とは言っても、まだまだ子供なんで、その必殺技もたかが知れてて。

「スーパー○○」とか「××クラッシュ」みたいな感じで。

自分が聞いたことのあるカタカナの単語を、それっぽく組み合わせてるだけみたいなんですけどね。


でも、、、この前、びっくりしたことがありまして。

休みの日に僕がパソコンしてたら、息子が遊んでくれーってやってきて。

面倒くさいなーって適当にあしらってたんですけど、息子がいつものように握りこぶし作って戦闘モードになるもんだから、仕方なく僕も立ち上がって、仁王立ちして。

そしたら息子もノリノリになって「新必殺技、受けてみろ!」みたいなこと言い出して。

こっちも「受けて立つ!」みたいな感じで調子を合わせて、腹にぐっと力入れて構えたんです。

そしたら、息子はその新必殺技によっぽど気合入れてたんでしょうね、これまでにないくらい猛然と殴りかかってきたんですけど、

そのときに「これでも喰らえー」って大声で叫んだ技の名前がね、、、

これ、まじですよ、、、















「ドラッグストアー!!!!!」















だったんです。


たぶん、本人からしたら、相当強そうな言葉に思ったんでしょうね。

たしかに音の響きだけみたら「ドラゴンファイアー」あたりとそんなに変わらんしね。

それ聞いた瞬間、僕、あんまり面白くて。

腹に入れてた力が一気に抜けて、もろにパンチ受ける形になって。

ほんとにみぞおちに直撃したんで、思わず悶絶してしまいまして。

そしたら息子、本気でうずくまって痛がってる父親を見て、さすがにちょっと心配になったんでしょうね、



「パパ、なんかお薬いる?」



いらんわ!



(印)




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リセットボタン

  • 2009-11-13 (Fri)
  • Note
ずいぶんご無沙汰しております。

・仕事
・こどものインフルエンザ
・ドラクエ

この3つに打ちのめされてました。

仕事はいつものことだし、インフルエンザは致し方ない。
でも、ドラクエはねえ・・・。

わかっちゃいたけど、パンドラの箱っつーか、禁断の果実っつーか。
クリアした後もやることが満載のようで、なんだかきりがないのだ。

我ながら、あーあ、である。

なにがあーあって『せんれき』に出る“総プレイ時間”ですよ。
あれ見るたびに、人生を無駄に過ごした時間をカウントされてる気がしていやだ。

あと、画面が黒になったときに映りこむ、自分の顔。
あれもなかなか地味にこたえる。上下の画面にダブルで映るし。

もちろん、ゲーム自体は大いに楽しんでいる。
そりゃもう寝る間も惜しむほどに満喫してる。
だけど、ふと我に返ると自己嫌悪に陥るのだ。

クエストをこなす暇あったら、目の前の仕事をこなせよ、と。
宝の地図探す暇あったら、新しいクライアントを探せよ、と。
レベルやスキルを上げる暇あったら、自分自身を磨けよ、と。

総プレイ時間を見るたび、画面に映る己の顔を見るたび、なんだかどんよりした気持ちになる。

まあ、それってオンとオフの切り替えができてないだけなんだろう。
でなきゃ、タミフルをホイミと言い間違えたりしないはずだもの。

「人生にもリセットボタンがあったら、、、」

そんなことを本気で考えはじめたらさすがにまずいと思うけど、幸い今のところはまだ自分の中で「リセットボタンを押す」という選択肢はない。

なんだかんだで面白いからね、ドラクエ。




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化粧イズム

  • 2009-09-29 (Tue)
  • Note
電車内で堂々と化粧している若い女がいた。

おっさんから言わせてもらえば、まったくもって恥ずべきことだと思う。

公衆の面前で化粧することを恥じてほしいのではなくて、そういった場で化粧することになんら抵抗を感じていないことを恥じてほしい。

大事MANブラザーズバンドの歌みたいな言い回しで申し訳ないけれども。

おそらく彼女にとって「細工した顔」を見せたい(恋人やら友人やらの)特定の人がいて、それ以外の不特定多数の人には「不細工な顔」を見せても良い、という理屈なのだろう。

それって逆じゃないか?

そもそも、なんのための「化粧室」だと問いたい。

人前で化粧するってのは、人前で排泄するのと似たようなもんだぞ。

と思ったが、豪快にグロス塗りたくってる彼女の顔が完全にアントニオ猪木になってるのを見て「お前がオッケーなら、もういいや」ってなった。

「元気ですかー?」と訊かれるまでもなく、最近あんまり元気じゃないし。




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