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2005年04月

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たんたん

参加しているSNS(※)で参加しているコミュニティで、
『うまい店』として、自宅の最寄駅近くの中華料理店が推薦されていた。


(※)
【SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)】
ネット上で知人ネットワークを構築するサービス。
多くの場合、既存会員からの紹介によってのみ入会できる。友人どうしの情報交換や、「友人の友人」へのアクセスなどが可能。2003年にアメリカで発祥し、ビジネスや趣味の人脈作りに利用されている。個人的には嵌っているが、友人・知人を誘っても無視されることが多く、仮に入会してくれた場合も、それ以降は興味を示してくれないので、彼等の欄が“(1)”のまま放置されて哀しい気持ちになることでも有名。




現在の住まいに移って3年になるのだが、その店は知らなかった。

紹介コメントによると、タンタンメンがお奨めだそうで、
店名を『たんたん』というらしい。

これはまた、ベタなネーミングである。
しかし一方で、店主の絶対的な自信も窺い知れることも確かだ。


そんなわけで先日、仕事帰りに最寄駅を出ると、
僕はいつもとは逆の方向へ向かった。
もちろんターゲットは、『たんたん』のタンタンメンである。

ほどなくして、歩道にせり出して黄色く灯る、自立式の看板が見えた。


『中華 たんたん』


遠めから見るかぎり、どちらかというと薄汚れた雰囲気だった。

しかし、『うまい店』推薦があるという事実を知って見ているから、
その面構えは、むしろ隠れた名店と呼ぶにふさわしいように思えた。

その情報を知らなければ、この店に入ることは無かったはずだ。
そのコミュニティに登録していたからこそ、得られた情報である。
もっと云うと、SNSに参加してたからこそ、得られた情報である。



ありがとう、SNS。



ありがとう、情報ネットワーク社会!



そんな都合の良い解釈をしながら店の前まで辿り着くと、
はやる気持ちを抑えつつ、ふう、と一息ついた。


そのときである。


遠めから確認した際は、駐車された車の陰になって見えなかったのだが、
店の看板に、他にも文字が書かれていることに気づいた。






『中華 たんたん 焼肉』






“焼肉”の二文字が、“中華”と同じフォント、同じ大きさで、
双璧をなすように配置されていたのだった。



なんなんだ、その店舗形態は。



業態間コラボレーションか?それともM&Aなのか?



タンタンメンがお奨めの『たんたん』、という先入観から、
その店が中華料理屋(というかラーメン屋)とばかり思っていたが、
どうやら単なる中華料理屋ではなく、焼肉屋でもあるらしい。


外から店内を覗いでみると、カウンターがあり、座敷席があるようだが、
詳しい様子は見てとれない。

とにかく、これまでの固定観念を捨て去り、
同時にあらゆる可能性を否定できないことは確かだった。

たとえば、







『たんたん』は、牛タンの“たんたん”かもしれない。






急に降って湧いたような不安を抱きながら、それでも僕は
タンタンメンを食すべく、新しい世界の扉を開いたのだった。



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竹屋が焼けた


唐突だが、回文が好きだ。

もともと僕は、言葉遊びの類が全般的に好きな性質だが、
なかでも回文は、古くから人々に広く嗜まれてきた、という点で
非常にフェイバリットなのである。
『由緒正しい遊び』というか、むしろ『文学』といっても過言ではない。


試しに、辞書で引いてみた。


【回文】
『上から読んでも下から読んでも同文・同文句になるように書かれた文。また、回文歌・回文狂歌・回文俳諧など。
例)「をしめどもついにいつもとゆくはるはくゆともついにいつもとめじを」「竹屋が焼けた」の類。まわしぶみ。』
(三省堂提供「大辞林 第二版」より)




回文歌・回文狂歌・回文俳諧、ときたもんだ。
詳しいことは解らないが、はるか遠い昔から、とにもかくにも、
言葉という言葉が回りまくっているのである。

ただ、ここで問題なのは、挙げられている二つの例文だ。
前者の、

「をしめどもついにいつもとゆくはるはくゆともついにいつもとめじを」

が、何のことだかさっぱり解らないことになっている一方で、

「竹屋が焼けた」

と、後者はシンプル極まりなく、おまけ程度に記されている。

しかも冷静に考えると、この例文は、
『竹屋がなんらかの理由で火災に遭ってしまった』という、
なんともまあ、いたたまれない話ではないか。

いずれにしても、これら二つのあまりの難易度差と、
人の不幸をさりげなく採用してしまう『大辞林 第ニ版』の
例文チョイスには、ただただ唖然とするしかない。


とまあ、ひとしきり憤ってみたところで、やはり回文である。

「とりあえず、笑って済ましちゃおーぜ」

という雰囲気に包まれるのも、ひとつの魅力かもしれない。


ところで、既にお気づきの方もいらっしゃるかと思うが、
このブログのタイトルもまた、回文である。



『そう、妄想も嘘。』



『そうもうそうもうそ。』



さらにいうと、このタイトルには、もっと深い意味が
隠されているのだった。



『そう、妄想も嘘。』



『そうもうそうもうそ。』



『SOU MOUSOU MO USO。』



思わず、ニヤリとされた方も多いのではないだろうか。

そうなのである。

このブログのタイトルは、



『SUMO(相撲)』



をベースとしているのだ。



国技を愛する心、すなわち、



「日本人としてのアイデンティティを、
 僕は確かに持っていますよ」




ということを、こっそり主張しているのである。

ちなみに、


『そう、妄想も嘘。』
        ↑
        ↑
        ↑
この“。”が、土俵を意味していることは、云うまでもない。





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そんなん、唾つけときゃ治る


最近、パソコンの文字を追っていると、眼が猛烈に痛くなるのである。

ついこの間までは、小さい文字でも特に違和感は感じていなかった。
というかむしろ、何時間パソコンの前にいても大丈夫な性質だった。

僕は、視力が悪くてコンタクトレンズのお世話になっているが、
もう15年の付き合いだから、その影響でもないはず。

しかし実際には、仕事でパソコンを使う時も目薬の使用量が半端なく、
デスク上には、常に右眼用と左眼用の二つの目薬が置かれている。


それは嘘である。


とにかく、眼精疲労が凄いことになっているのは、紛れもない事実だ。

そこで先日、同僚に尋ねてみたところ、こんな答えが帰ってきた。



「老化じゃない?」



えらいことだ。


30そこそこで、早くも老いが来ているというのか。


そういえば、小便のキレがだんだん悪くなってきている。
そういえば、徹夜するのがだんだん辛くなってきている。
そういえば・・・


確かに思いつくフシが幾つもあったが、
この歳で老化現象を認めるわけにはいかない。

僕は、まだまだ大丈夫だと、思いたかった。
誰かに、そんなことはないと、立証して欲しかった。

そこで、助け舟を求めるつもりで、上司(44)に話を振った。



「○○さんの歳でも、老化ってまだまだでしょ?」



上司は、落ち着いた口調で云った。








「まあ最近、
傷が治りにくくなったよね








あまりのリアルな返答に、僕は苦笑するしかなかった。


「そんなん、唾つけときゃ治る」


そう親に云われていた頃が、急に遠い昔のように思えてきたのだった。






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BLOOD AND BONES

真夜中のコンビニエンスストアでの出来事だ。

終電を降りて家路に向かう途中、いつものコンビニに立ち寄った。
店に入ると、いらっしゃいませと迎えられるでもなく、
見るからに野暮ったい感じの店員が、男とレジ前で話していた。

男は50代だろうか。酒に酔っているらしく、顔を赤らめている。
常連のようで、店員も違和感なく男の話に付き合っていた。

真夜中の静かな店内ということもあり、二人の会話は、
雑誌を立ち読みしていた僕の耳にも、勝手に入ってきた。


酔男 「たけしのアレ、あんた見たか?」

店員 「何ですか?」

酔男 「アレだよ、映画。ほら、滅茶苦茶なオヤジのさあ」

店員 「ああ、なんて映画でしたっけ?」



僕は、すぐにピンと来た。


『血と骨』である。


アカデミー賞にもノミネートされた、去年の話題作だ。
映画館で観たいと思いながら、まだ観ていなかった。

最近DVDが登場したので、話のネタになってるのだろう。
こういうとき、よくオチを云われたりしてガッカリすることがあるが、
このときの僕は、その後の彼等の会話にむしろ吃驚してしまった。


店員 「ああ、なんて映画でしたっけ?」

酔男 「たしかなあ、『血と汗』」

店員 「そうでしたっけ?」



そうでしたっけ?などと、とぼけている場合ではない。
『血と骨』である。



店員 「えー、なんか違いません?」

酔男 「そうか?あ、そうそう違うな」

店員 「思い出しました?」

酔男 「涙だった、涙。『血と涙』」




たしかに血も涙もない男の話だが、違う。
いつのまにか、僕は雑誌のページをめくる手を止めていた。



店員 「それも違いません?なんかしっくりこないなあ」

酔男 「じゃあ、血じゃないのかもしんねえな。
    なんかみんな苦労するんだろ、あれ」

店員 「なんか滅茶苦茶な男の話なんすよね?」
 
酔男 「そうそう、汗、汗。『汗と涙』」




いつのまにか、スポ根映画に様変わりしてしまった。
それでも僕は、彼等が根気強く正解を導き出すのを待った。



店員 「それ、絶対違うと思いますよ。なんかもっとゴツゴツした感じの・・・」

酔男 「おー、そうだ、そう。それだよ。骨だよ。ゴツゴツで思い出した」




やっと正解がきた!僕は期待しながら次の言葉を待った。






酔男 「骨と皮」






ミイラである。


いつの間にかホラー映画のタイトルになってしまった。

ここまで来ると、だんだん怒りが込み上げてきた。
こうなったら、正解を聞き出すまではここを離れるもんか。
そう思っていた矢先のことだった。



店員 「『骨と皮』って・・・、それスネ夫じゃないですか。」

酔男 「スネ夫って誰だよ」

店員 「えっ、うそ?知らないんすか?ドラえもんっすよ」
     スネ夫って、苗字、骨川っていうんすよ」

酔男 「なんだか知らねえけど、あれだろ、声変わったんだろ?」

店員 「そうそう、あれねー、オレとしてはね~・・・」





あろうことか、

話題そのものが変わってしまっていた




買い物を済ませて店を出た僕は、どうにもやりきれない想いになり、
レシートを丸めると、ありったけの力でゴミ箱に投げ捨てた。






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不機嫌な外国人の、理不尽な発言


前回のあらすじ。

+++

朝の通勤電車。
初老の外国人は、キックボードを携えるほど健康体にも関わらず、
優先席に座っていた僕を退かせ、自ら座ってもなお不機嫌だった。


※詳しくはコチラ

+++


もう、僕には訳がわからなくなっていた。

その場をすぐにでも離れたかったが、あいにく車内は混んでいた。
膝と膝がくっつくほど至近距離のままで居なければならない。


気づくと、外国人と目が合うたびに、僕は微妙に頭を下げていた。


なぜだか知らないが、僕が彼を不機嫌にさせてしまった。
しだいに、そう思うほかないような気になってきた。

もちろん、自分に非があるとは思えなかった。

むしろ、朝っぱらから原因不明の不機嫌な外国人を目の前にして、
本来なら、僕が不機嫌になってもおかしくない状況だと思いながら、
終点まで我慢するしかないと自分に言い聞かせていた。


そんなとき、外国人の身に異変が起こった。


急にキョロキョロしはじめ、現在地を確認しているようだった。
どうやら渋谷まで行かずに、途中の駅で降りそうな気配だ。

訳のわからない緊張感からようやく開放されそうで、ほっとした。
ほっとしてしまうこと自体、釈然としなかったが、ひとまず安堵した。


と、車内のアナウンスが流れた。
「まもなく、自由が丘、自由が丘です」

彼は、おもむろに立ち上がった。ここで降りるらしい。

結局、最後まで不機嫌そうな表情は変わらなかったが、
キックボードは、しっかりと小脇に抱えていた。

はいはい。

思う存分、自由が丘の街をキックボードで駆け抜けてくださいよ。
しっかし、今日は一日のしょっぱなから、とんだ災難だったなあ。

そう思いながら、その外国人が降車するために少しよけていると、
すれ違い際に、彼が小声で僕にこう云った。



「シット!」





え?




僕には、うまく聞き取ることができなかった。
聞き取れなかったが、なにかしら罵倒されたことだけは理解できた。

かくして、目の前の席が再びぽっかりと空いたのだが、その捨て台詞が


「shit (クソッタレ)」なのか「sit (スワリヤガレ)」なのか
解らないまま、僕は渋谷に着くまで立ち尽くしていた。




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不機嫌な外国人


とにかく、不躾な男だった。


先日、通勤電車である外国人に遭遇したときのことである。

勤務地までは1時間ほどで、通勤ラッシュにひっかかるのだが、
僕は横浜から乗るため、運が良ければ座れることもある。

その日は優先席が空いていて、僕はラッキーとばかり、席を確保した。

そして、座れたときはいつもそうなのだが、渋谷に着くまでの約30分を
睡眠時間に充てるべく、つかの間の眠りについたのだった。

しばらくすると、足にコツコツと何かが当たっているのに気がついた。
うつむいたままで目を覚ますと、目の前の男が僕の足を蹴っている。

驚いて顔を上げると、そこに立っていたのは、初老の外国人だった。
僕が起きたからか、彼は蹴るのを止めたが、不機嫌そうに一瞥した。


「座らせろよ」


そう要求しているようにしか、見えなかった。

僕はとっさに「あっ、すいません」と立ち上がり、彼に席を譲った。

優先席に座るのが当然、というほど高齢には見えなかったし、
あまりの強引な要求に、気持ち良く譲れる感情にはなれなかったが、
人生の先輩に対する当然の行為だと、自分を納得させてかけていた。

しかし。

体を入れ替えて、今度は僕が、座った外国人の目の前に立ったとき、
思わず、我が目を疑ってしまった。



その外国人は、膝の上にキックボードを抱えていたのである。




元気、元気!


このガイジン、超元気じゃん!!





おそらく自分の家から駅まで、もしくは駅から目的地まで、
そのキックボードを操って颯爽と街を駆け抜けるのだろう。

「けっこう歳とってるのにキックボードだなんて、格好良くない?」
とか、賛美の声を浴びているのかもしれない。


なぜキックボードを携えた人が、そこまでして座りたかったのか?


素朴な疑問が脳裏をよぎったが、事態はより深刻だった。


その外国人は座ってもなお、不機嫌なままだったのである。


(長くなったので、つづく)


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上下運動を繰り返す

世の中には不思議な空間が存在する。

そのひとつが『エレベーター』だ。

ビルやマンションに備え付けられた、
ひたすら上下運動を繰り返す箱。

人を思いのままの階へと送り出すそれは、
もはや日常のイリュージョンと云えなくもない。


エレベーターは不思議な雰囲気を創り出す。

なにしろ、知らない者同士が自らの意思で
超密室空間に閉じ込められていくのである。

ドアが開くと同時に、スマートに入箱する者もいれば、
リーダーシップを発揮して、操作を名乗り出る者もいる。

ときには『シャイニング』のJ・ニコルソンの如く、
箱の平穏を脅かすほど強引な侵入者もいる。

また、残念な音とともに、乗る資格すら失ってしまう者も。

彼らを見るたびに、僕は『アメリカ横断ウルトラクイズ』の
機内ペーパークイズで落選してハワイの地すら踏めずに
とんぼ帰りする敗者を思い出す。



とにもかくにも、不思議な箱だ。



しかも、いざ中に入ると、その感はいっそう際立つ。

急に息が詰まった気になる、あの緊迫感。

それはまるで、その場に佇むひとりひとりが、
息を潜めて獲物を狙うヒットマンのようだ。


さらに、思わず話声をひそめてしまう、あの緊張感。

どんな話も急にフェードアウトしてモゴモゴッとなり、
そこには何とも云えない気恥ずかしさだけが残る。



そして。



一斉にドア上部の各階ランプを注視する、あの姿勢。

誰もが直立不動のまま、ゆっくり動く灯りを見つめ、
さまざまな想いを胸に抱く。

そっと胸に手を当てれば、それはまるで、
『試合前、国歌斉唱時の日本代表』である。


いつも僕は、待ってるエレベーターのドアが開く瞬間、
そんな崇高な光景がそこにあるのではないだろうかと、
密かに期待し続けている。


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