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2005年05月

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アロマ企画

関西人は同じ言葉を繰り返す。

よく耳にするのは「なにをおっしゃいますやら」である。

「なにをおっしゃいますやら、なにをおっしゃいますやら」

まるで、ちょっとした早口言葉じゃないか。
とにかく関西人の『言葉を繰り返す技術』ときたら凄いのだ。


「ほんまですって、ほんまですって。
 そないゆうてます、ゆうてます。まじで、まじで、まじで。
 そんなん、かないません、かないません。
 いやいやいやいやいやいやいやいや。
 それは、あきません。あきませんって。
 あいたたたたたたた、まあ、よろしゅうたのんますわ、
 はい、はい。たのんます、たのんます。ほなほなー。
 はいはいはいはいー」


これは会社のボス(大阪出身)の携帯電話の通話記録なのだが、
ここまでくると、かなりのスクラッチ技術を持ったDJだと
いわざるを得ない。


また、同じく『言葉を繰り返す技術』を駆使する者として、
スポーツ実況のアナウンサーがいる。


とんでもなく古い話になるが、もっとも有名なのは、
ベルリン五輪・女子平泳ぎにおける河西アナウンサーだろう。


「ターンしました。ただいま、ターンしました。
 わずかにリード。
 前畑がんばれ、がんばれ、がんばれ。あと40、あと40。
 前畑リード、前畑リード。ゲネンガーも出ております。
 ほんのわずか、ほんのわずか。
 前畑わずかにリード、前畑がんばれ、がんばれ。あと25。
 わずかにリード、わずかにリード。
 前畑がんばれ、がんばれ前畑。ゲネンガーが出ております。
 危ない、がんばれ、がんばれ、がんばれ、
 前畑リード、前畑リード、前畑リードしております。
 前畑がんばれ、前畑がんばれ。
 リード、リード、あと5メートル。
 前畑リード、リード、リード、勝った、勝った、勝った、
 前畑勝った、前畑勝ちました!前畑勝ちました!
 前畑優勝です。前畑優勝です」


(NHKサービスセンター製作・販売CD「アナウンサーたちの70年」より)




『前畑』、『リード』、『頑張れ』。



ほとんど、これしか云ってない。

名人芸にもほどがあるというものだ。


一方で僕は、アテネ五輪の同じく水泳競技で活躍した彼が、
日本人じゃなくて良かったと思う。







ピーター・ファンデンホーヘンバントさん。







「ターンしました。ただいま、ターンしました。
 わずかにリード。
 ピーター・ファンデンホーヘンバントがんばれ、がんばれ、がんばれ。あと40、あと40。
 ピーター・ファンデンホーヘンバント リード、ピーター・ファンデンホーヘンバント リード。ゲネンガーも出ております。
 ほんのわずか、ほんのわずか。
 ピーター・ファンデンホーヘンバントわずかにリード、ピーター・ファンデンホーヘンバントがんばれ、がんばれ。あと25。
 わずかにリード、わずかにリード。
 ピーター・ファンデンホーヘンバントがんばれ、がんばれピーター・ファンデンホーヘンバント。ゲネンガーが出ております。
 危ない、がんばれ、がんばれ、がんばれ、
 ピーター・ファンデンホーヘンバント リード、ピーター・ファンデンホーヘンバント リード、ピーター・ファンデンホーヘンバント リードしております。
 ピーター・ファンデンホーヘンバントがんばれ、ピーター・ファンデンホーヘンバントがんばれ。
 リード、リード、あと5メートル。
 ピーター・ファンデンホーヘンバント リード、リード、リード、勝った、勝った、勝った、
 ピーター・ファンデンホーヘンバント勝った。ピーター・ファンデンホーヘンバント勝ちました!ピーター・ファンデンホーヘンバント勝ちました!
 ピーター・ファンデンホーヘンバント優勝です。ピーター・ファンデンホーヘンバント優勝です」



えらいことになってしまうのである。
改行さえも、ぐちゃぐちゃになるのである。


さすがの河西アナウンサーも、ほとほと参るに違いない。


また一方で、相変わらず女性に大人気の彼もまた、
日本人でなくて良かったと、ホッと胸をなでおろす。







ペ・ヨンジュンさん。







「ターンしました。ただいま、ターンしました。
 わずかにリード。
 ペがんばれ、がんばれ、がんばれ。あと40、あと40。
 ペ リード、ペ リード。ゲネンガーも出ております。
 ほんのわずか、ほんのわずか。
 ペわずかにリード、ペがんばれ、がんばれ。あと25。
 わずかにリード、わずかにリード。
 ペがんばれ、がんばれペ。ゲネンガーが出ております。
 危ない、がんばれ、がんばれ、がんばれ、
 ペ リード、ペ リード、ペ リードしております。
 ペがんばれ、ペがんばれ。
 リード、リード、あと5メートル。
 ペ リード、リード、リード、勝った、勝った、勝った、
 ペ勝った。ペ勝ちました!ペ勝ちました!
 ペ優勝です。ペ優勝です」









あっさり。





同じ情報にも関わらず、このボリュームの差はなんだ。


韓流スターの代表格が五輪で優勝しようとも、
どうしても間抜けな印象は拭えないのである。



最後に。

ご存知の方も多いのかもしれないが、
こんな『言葉を繰り返す技術』も、ご紹介しよう。







アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画

画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア

アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画

画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア

アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画アロマ企画

画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア画企マロア








いかんせん、文字が斜めに見えて仕方ない。


恐るべし、『アロマ企画』。

だが、そもそも『アロマ企画』とは、いったいどんな企画だ。

得体の知れない謎の企画が、我々を錯視の世界へ誘っている。


『言葉を繰り返す技術』は留まるところを知らないのである。


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英世はあの世で何を思う


導入されて半年以上が過ぎたいま、さすがにもう口にしてもいいだろう。


野口英世である。


「シカ」というインパクトの強い名前の母親を持つ彼である。

医学博士にならずに歯科医になって開業していれば、
母子揃って「野口歯科」だったわけだが、それはそれとして。


ノーベル賞をも受賞した、千円札の彼である。

お札のキャラクター、しかも一般庶民にとって最も使用頻度の高い、
千円札キャラに選ばれるのは、誉れ高きことである。

日本人にとって、ある意味、最高の晴れ舞台である。

それこそ、晴れ姿であるべきじゃないか。


にも関わらず。





あのヘアスタイルは、なんとかならなかったのか。





あのモリモリッとした感じは、いったいなんだ。


寝癖がついたままのようなワイルドな肖像画を使用した例は、
世界の貨幣史においても他に類を見ないんじゃないか。


実は、この寝癖の部分、よくよく見ると濃淡で二段階に分かれている。

濃い部分だけだと、整った横分けで“博士”然として良い感じなのだ。

それなのに。


なぜか、その上にウェーブがかった髪が淡い色合いで乗っかっている。

しかも、乗っかっている部分は、かなりキツいパーマネントだ。
うにょうにょ~、と云った感じが、まるで暑い夏の日の入道雲だ。

とにかく、あの淡い付け足されたような部分のおかげで、
全体的に非常にボリューミーな印象を与えてしまい、
モリモリッとした仕上りになってしまっているのだった。


おかげで僕は、新しい千円札を手にするたびに、
いまだにそのことが気になって気になって仕方ない。

いっそ淡い部分がなければもっと男前なのに、と思って仕方ないのだ。

たとえパーマネントヘアが彼のトレードマークであったにせよ、
そう思わずには居られない。

どうしようもなく違和感を感じてしまい、あのウェービーな部分を
ついつい指で隠さずには、居られないのである。


彼は、そんな紙幣になった自分を、果たしてどう思うのだろうか。


「そりゃねぇよ」とか、あの世で云っているのだろうか。

「そんなんじゃねぇよ」とか、云っちゃってるのだろうか。

まさか「ひでぇよ」とか云ったりなんかは、しないだろう。


否。


それだけは絶対に云わないでくれ、と懇願せずにいられない。



偉人に、駄洒落など似合わない。




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ついに、たんたん

<これまでのあらすじ>

面倒くさいので、割愛。

それでも、読んでくださる方がいらっしゃれば、面倒くさがらずコレコレを読まれたい。


+++


その日、読んでいたのは、スポーツ誌『Number』。

特集:『日本野球の25人 ベストゲームを語る。』
626[1].jpg


この特集記事は、イチローをはじめ、長嶋茂雄、松井、清原、松坂・・・
まさに『Number』ならではのラインナップで、読み応えもあり、
続きを読むのを楽しみにしていた。


しかしながら、たんたんメンである。


活字を追うものの、今日ばかりはそっちが気になって仕方ない。
もう一度、ゆっくり店内を見渡してみる。


皆、たんたんメンを注文してるようで、ラーメンの器が卓上に並んでいた。

ヤンママは携帯電話でなにやらメールをしながら、
お揃いのグレーTシャツを着た子供達に、
麺が伸びるから、と早く食べるように、せっついていた。

サラリーマン達は、愚痴話でもしているのだろう、
小声でなにやら話しながら、ときおり流れる汗を拭きつつ、
やはり、たんたんメンを食していた。

座敷の肉体労働者のテーブルには、レバ刺やユッケが運ばれていたが、
それはそれで、むしろ
「たんたんメンは、〆に取っておくのが通ってもんだろうが」
といった感じの、行きつけならではの雰囲気さえ漂っていた。
行きつけかどうか知らないが。


そんな訳で、たんたんメンへの期待値は高まる一方だった。


しかしながら、いかんせん料理が出てくるのが遅いのである。

いっこうに、『マイたんたんメン』が調理されている気配がない。

そこで、僕はタバコに火を点け、雑誌に視線を向けた。
江川のページだった。
なるほど、ウイニングボールにまつわるエピソードが、なんとも江川っぽい。

そんなことを思いながら読んでいると、
なにやらひそひそ話していた隣のヤンママ母子が急に席を立ち、
座敷の肉体労働者のテーブルのほうへ向かっていったのである。


あ。

もしかして、タバコの煙が原因?

そういや、子供たちはまだ食べてたな。
僕は、テーブル席に移動した母子の背中に、心の中で「ごめんね」と謝罪した。

いったんタバコの火を消して、再び雑誌に目を戻していると、
後ろの座敷テーブルから、母子の声が聞こえてきた。



母「ほら、ありがとうございます、は?」

子「ありがとうございます」

肉「えーよ、えーよ」






ん?





肉「えーよ、えーよ」

これ、なに?





振り向くと、僕の隣の席に戻ってきた子供たちが、
手に大事そうに何かを抱えていた。

ヤンママも照れ笑いを浮かべて肉体労働者達におじぎをすると、
そそくさと席に戻ってきた。




手に持っていたのは、色紙だった。




面食らった僕は思わず、色紙を二度見し、
同じように肉体労働者達を二度、チラ見した。


母子が嬉しそうに眺めている色紙を横から盗み見ると、
解読不明のサインと、背番号らしき数字が二つずつ、書かれていた。


その中で、なんとなく読めた文字があった。




T・・・i・・・g・・・e・・r・・s・・




Tigers=タイガース=阪神タイガース!?




その後もとりあえず、子供が持つサイン色紙と肉体労働者、
もとい阪神タイガースの選手を幾度となく見比べた。

筆跡で顔が判るほど野球通ではないにも関わらず、
とりあえず見比べていた。



その直後。


ふと、メールしていたヤンママの携帯電話を見たとき、
僕は『シックスセンス』の主人公よろしく、一瞬で全てを悟ったのだった。



あっ!
そういえば、その携帯電話、阪神タイガース限定フォン!

あっ!
アディダスジャージだと思ってたのは、タイガースのビジター用ユニフォーム!

あっ!
プロ野球カレンダーが貼ってあったけど、よく見たら、反対の壁も!入口裏も!
なんか店ん中、野球カレンダーだらけ!もちろん阪神のも(井川)!

あっ!
サラリーマンが小声で話していたのは、会社の愚痴話じゃなくて、
「あれタイガースの選手じゃないか?」「絶対そうだよ~」話!

あっ!
ここは横浜。そういや今日は、横浜vs阪神@横浜スタジアムだったかも!
時間的にも23時前だから、試合終えてシャワー浴びたらちょうどのはず!


突然訪れた『ユージュアルサスペクツ』のラストのような展開に驚き慄いていると、
とどめの一撃とばかりに、店の入口から更にガタイのいい男達が・・・


あっ!
アレ、安藤だっ(たぶん)。この選手は知ってる(おそらく)!
とにかく、なんか知らんうちに、あっという間にタイガースだらけっ!




そして、次の瞬間。

僕は、自分が『Number』を読んでいたのを思いだし、慌てふためいた。



僕の手元には、在りし日の江川の雄姿がっ!

よりによって、江川卓とはっ!!

つか、巨人ファン丸出しじゃんっ!!!

これじゃ、タイガースの選手に申し訳が立たんっ!!!!

早く、早くタイガースのページを、タイガースの選手のページをっ!!!!!


たぶん、掛布か誰かが特集の25人に入っていたと思うんだけ・・・






そのときだった。






僕は、慌ててページをめくった拍子に、
グラスの水をひっくり返してしまった。





・・・。





僕は、「すいません」と云いながら、カウンターテーブルを拭いた。



タイガースの選手と、トラキチの母子、野球通のサラリーマン達、
そして、プロ選手も贔屓にするほど味の確かな名店の店員に囲まれて。



僕は、ただひたすら、テーブルを拭いた。



まるで、


甲子園で敗れて土を集める高校球児のように





















<エピローグ>

たんたんメンは、美味しかった。

・・・と思う。たぶん。

やっぱ、なんつうか、その、あんまり覚えてないんで。


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また、たんたん

<前回のあらすじ>

たいしたことないので、割愛。

※それでも、いちおう続きモノなので、コチラから読まれたい。


+++


中華料理&焼肉店『たんたん』の店内は、こぢんまりしていた。

厨房を取り囲む10席ほどのカウンターと座敷席が3列。
30名も入れば満員になるような店だった。

カウンターには、会社帰りのサラリーマンが3人と、
アディダスジャージを着たヤンママ風の母親に、
同じく揃いのジャージを着せられた小学生くらいの子供が2人。
座敷では一番奥に、若めの肉体労働者と思しき2人が
膝を立てて座っていた。

店の人に促され、サラリーマンと母子の間のカウンター席に着いた。

壁に掲げられたメニューを見てみると、
『たんたんメン』をはじめとする麺類の他に、
『カルビ』『ロース』などの定番の焼肉メニューが並んでいた。

厨房に目を向けると、麺を茹でる大きな鍋から湯気が立つ一方で、
まな板の上には、肉の塊がどーんと置かれていた。


なるほど、中華と焼肉の融合である。


お世辞にも綺麗とは云えない店内だったが、
肉を焼くコンロが家庭用サイズで使用感のありそうな代物だったり、
壁にプロ野球選手のカレンダーやダーツの的が掛けられていたり、
と、雰囲気もまた、庶民の心をどこか和ませてくれると同時に
“隠れた名店”的な香りを漂わせてもいた。


さて、いよいよ注文だ。


「たんたんメンとライス」


そうオーダーしたところ、


「たんたんメンは、普通?」


と予想しなかった問いを浴びせられた。

思わず、



「・・・普通盛で」



そう答えた直後、僕は一枚の張り紙を見逃していたことに気づいた。



『たんたんメンの辛さについて』



なんと『たんたん』の『たんたんメン』は、
辛さが選べるのだった


「普通→×1」として、普通×1/2の「控えめ」から、
普通×32の「ウルトラスーパーメチャ辛」まで、全7段階。

「ウルトラスーパーメチャ辛」というネーミングもどうかと思うが、
それ以上に問題なのは、辛さを聞かれているにも関わらず、
「普通盛」と量で切り返す僕のチョンボっぷりだ。


これは、非常にいただけない。


いきなり、『たんたん』ビギナーっぷりを露呈してしまった。
「ウルトラスーパーメチャ辛」を食べたときと同じくらい、顔から火が出た。
もちろん、それは想像する限りの話だが。


まあ、とにもかくにも、なんとか注文を終えた。

とりあえず、『たんたん』の店名は、『たんたんメン』の“たんたん”から。
素直にそう考えて間違いなさそうだ。

そう結論付け、ひとまず落ち着いた僕は、
一人で食事をするときのいつものスタイルとして、
鞄から読みかけの雑誌を取り出したのだった。


それが後に悲劇を生み出すことになるとは、
そのときの僕は、まだ知るよしも無かった。


(なんか長くなったので、また続く)


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