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2005年11月

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きょうの料理


先日、深夜に観るでもなく付けっ放しにしておいたテレビの、
ふとある番組に目が留まった。

『きょうの料理』

NHKの長寿番組だ。アンコール放送らしい。
しかし、時刻は25時を回っているのである。

いったい、誰のための、なんのための『きょうの料理』なのか。

そもそも『きょうの料理』の指す“きょう”とは、いつだ。
日付が変わった“きょう”の話なのか。
深夜だけに微妙な問題だが、まあそれはいい。

『きょうの料理』というタイトルも、よく考えるとどうかと思う。
あまりにストレートすぎやしないか。

2時間サスペンスドラマの制作者達が、0.1%でも視聴率を
伸ばそうと熟考に熟考を重ねて長いタイトルを考えている中で、
『きょうの料理』とは、あまりに愚直なタイトルではないか。

NHKだから、と言ってしまえばそれまでだが、この調子だと
『きのうの風呂』とか『あしたの洗濯』もアリじゃないかと思う。

『きのうの風呂』なんて、どんな番組か観てみたい気もするが、
書きたいことはそんなことではなかった。

番組の内容が思いのほか、凄かったのである。

まず、キャスティング。

料理番組といえば、若い女性の司会進行役と料理家のコンビ、
を思い浮かべるものだが、僕が観た回の司会進行役は、

おっさん だった。

きっちりエプロンをしているおっさん、なのである。
先生役の料理家もおっさんだから、出演者はおっさん×2

おっさん二人で、果たして何を作るのかというと、

『きのこのホイル焼き』

酒の肴でも作るかのような、素材を活かした簡単料理である。

まあ、深夜にアンコール放送をするくらいだから、
もしかしたら飲兵衛親父をターゲットにしているのかもしれない。
そう考えれば、このキャスティングも頷けるかも、と思いながら
続きを観ていると、次なる驚きが訪れた。

いまが旬のきのこだけに、まいたけ、しめじ、しいたけ、などなど
いろいろな種類のきのこを、ホイルに包むために切り分けるのだが、
進行役のおっさんが材料を紹介しながら、こんな発言をしたのだ。


「ええと、次は“えのきだけ”ですね。
 だけ、と言いつついろいろ入りますが」



駄洒落である。

番組そのものが淡々と進行しているだけに、台詞が異様に浮いた。
観ていて、正直「イタい」と思った。
しかし、やがてその考えが間違っていることを思い知らされる。


「バターは多めに入れるのがベターですね」


「ホイルで包むと蒸気が出て上機嫌になります」



なんかもう、駄洒落のオンパレードなのである。
おっさん二人の世界が、テレビの向こう側で炸裂しとるのである。

ちなみに『きのこのホイル焼き』の途中で、もう一品、
『豆腐のきのこあんかけ』も作っていたのだが、このときも


「よく“角が立っちゃいけない”と言いますが、
 豆腐の場合は“角が立つ”ほうが良いと?」

「そうですね。豆腐は“丸く”なると駄目ですね」



などと、いかにもおっさん同士のやりとりが繰り広げられた。

結論から言うと、これは「イタい」と思いながら観るのではなく、

『おっさんの生態観測 ~キッチンにて~』

という新感覚番組だと認識すべきなのだ。

そう考えないと背筋も凍ってしまうような会話の応酬が
エンディングまで延々と続くのである。


そういえば、フィナーレの試食タイムでもサプライズがあった。

『きのこのホイル焼き』と『豆腐のきのこあんかけ』を
テーブルに運んで、いざ試食、となる美味しさを伝えるシーン。


まずは『きのこのホイル焼き』から。

進行役が、きのこを頬張る。

思わず、にんまり。

「うーん、口の中が喜んでますよ」

ちょっとピントはずれなコメントはご愛嬌。

もう一口。

ホイルから沸き立つ湯気が、いかにも美味そうだ。

と、そこへ突然、料理家が茶碗を持ってきた。

進行役のおっさんは、事も無げに言う。


「今回は、先生には特別に
 『きのこご飯』を作っていただきました」






え?





『きのこご飯』て何?





晴天の霹靂とは、このことである。

『きのこご飯』に関する前触れなど、まったくないばかりか、
駄洒落まみれで作った『豆腐のきのこあんかけ』に至っては
結局、最後まで箸をつけられることすら無かった。

『きのこのホイル焼き』⇒『豆腐のきのこあんかけ』のリレーが
当然だと思っていただろう、豆腐の立場に立ってみれば、
こんな扱いをされれば“丸くなる訳にいかない”はずである。

とかなんとか、最後のほうでは僕もすっかり汚染されたようで、
番組を観終えて真っ先に、こんなことを思ってしまった。

できあがった料理が、たとえどんなにウマかったとしても、
彼等と一緒に食べるメシは、きっとマズいに違いない、と。




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イタリアについて

イタリアを目指す、ということは不健康なことだと思う。

「イタリア」とは、ボーナス(およそ年2回与えられる賞与)を
得て、のんびり海外を旅する、というイメージだが、
そもそもイタリアを目指すということは裏を返せば



日本が楽しくない



ということだ。

日本が楽しくないから、早く日本から開放されて楽になりたい。
だから「イタリア」に憧れるのである。

ミウラカズヨシ以来、イタリアという国家に対して「蹴球」を
強調し始める人が登場したが、その蹴球に飛びつく人というのは、
Jリーグが楽しくないから「イタリアで観たい」と思う人が
大半であって、つまりセリエAという蹴球を観戦する人は、
最もイタリアから遠い人である、と言える。



それより大事なことは「日本で楽しく見ること」
「楽しめるようにJリーグを盛り上げること」だ。

と「冬休みはイタリア行きたい」と言っていた女の子に話したら










あんたには土産買ったらんわ










と言われた。




男と女の会話は、そういうことじゃないらしい。




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L-1グランプリ「最強の恋文王決定戦」

優勝者のウチダさん








として『ウケる日記』に掲載されてしまった。

しかも、なんと



顔出し



である。





モザイクなしの素人完全顔出し画像





なのである。

かなり恥ずかしいことになっているが、掲載されたからには
紹介しておきたいのも、揺れる男心なのである。

という訳で、宜しければご覧いただきたい。


『ウケる日記』(「リタイアについて」の回)


今回の文章が何のこっちゃ解らなかった方も、
こちらをご覧いただければ、腑に落ちるはずだ。


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たとえば、の話

人は「たとえ話」が好きである。

相手に判り易く伝えるために、別の言い方に置き換えるわけだが、
ある意味では、その例える内容と精度の高さが、その人の話術の
バロメーターだといえるかもしれない。


知り合いに、何かにつけて、すぐに例えたがる男がいる。

本人は、ごくごく普通に話しているつもりらしいのだが、
彼にかかれば、すべての物事が例えられてしまうのだ。

しかし、ここが重要なのだが、彼はけっして例える方法が
巧いわけではなく、むしろ下手なのである。

正直、これほどやっかいな存在はない。

本人は得意気にたとえ話をするが、それが例えになっていない。
話はどんどん主旨から離れ、いつまでもゴールに辿り着かない。
にも関わらず、彼は断定的な論調で自信満々に例えるのだった。



「たとえば、美人も鼻くそほじるだろ?」



いきなりのカウンターパンチである。

確かに、美人も鼻くそをほじることだってあるとは思うが、
いきなり、それはないだろう。

そもそも、話の流れからは全く例える必要などない場面だったし、
あえて例えるにしても「弘法も筆の誤り」的な内容だった。

この微妙なズレが、もどかしいのである。

彼は、別のあるときも、こう言い放った。



「たとえば、学生のとき停学になったじゃん?」





いや、そんなことはない。





お前はそうかも知らんが、誰もが一度は学生時代に停学になって、
三者面談受けて親に泣かれて謹慎期間に反省文を書かされたよね、
みたいなことを言われても、ほとほと困るのである。

また、彼の「たとえ話」は、規模が大きいことも特徴的だ。



「たとえば、エベレストは空気薄いでしょ?」



こんな台詞が、味噌汁の具の話をしている最中に出るのである。

結局は「豆腐は絹にかぎる」という話に収まるのだが、
なぜエベレストに例える必要があったのか、首を傾げてしまう。



「たとえば、スイス銀行のガードが堅いようにさ」


「たとえば、インド人がカレー臭いのと同じで」


「たとえば、世界が100人の村みたいなもんで」




もう、何が言いたいのか、さっぱり解らない。


そのくせ彼は、世に存在する「たとえ話好き人間」にありがちな、
“俺、いま巧いこと言った”的な雰囲気を匂わすので、
次第にむかついてくるのだ。



「たとえば、仕事が手につかないサッカー選手、みたいな」


ふふん♪



「たとえば、地に足が着いてないスカイダイバー、みたいな」


ふふん♪



この「ふふん♪」に、時として殺気を覚えてしまうのである。

あまりの無邪気な例えっぷりに、あるとき僕は遂に我慢の限界に達し、
面と向かって本音をぶちまけた。



「お前、いつもたとえ話するけどさ、あれ全然巧くないよ」



彼は黙ってしまった。

しばらくの間、気まずい空気が流れた。

少し言い過ぎたかな、と思っていたそのとき、彼はこう言った。















「たとえば、もうとっくに雨が止んでるのに

 気づくと周りで傘さしてるの俺だけだった、

 ってこと?」
















違うよ。












僕は、このときようやく、彼が例えようのない馬鹿だと知った。




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報告

今回は、いつも読んでいただいている皆さんに報告がある。

今回、初めて訪れた方にも、ぜひ聞いてほしい報告である。


正直、自分でも驚いているが、これは言わずにいられない。

王様の耳はロバの耳だと言いたくて仕方ない少年のようだ。

そんな、声を大にして言いたい報告である。

一方で、有頂天にもなりそうな報告である。

要するに、嬉し恥ずかし朝帰りなのである。


実際は、一昨日から会社に居続けて朝帰りすらしていない。

体臭が気になってきたので、さっき制汗スプレーを使用したら、
むしろ、変な匂いが増長してきているようにも思えてきた。

家にも帰っていなければ、風呂にも入っていない11月だ。


しかし、いまの僕は、そんなこともお構いなしなのである。



皆さんは『水野敬也』なる人物を御存知だろうか。

『ウケる技術』なるベストセラーを御存知だろうか。

『バッドラック』なる新感覚の本を御存知だろうか。



『水野敬也』氏は、たいへん才能に溢れた人物であり、

『ウケる技術』は、たいへん面白くて学べる本であり、

『バッドラック』は、たいへん興味深く考える本である。



ということで、本題。





『L-1グランプリ』、優勝しました。





なんのことやら解らない方は、水野敬也氏の


『ウケる日記』


へ飛んでゆけ。

屋根まで飛んでゆけ。

壊れて消えてしまえ。





ごめんなさい、言い過ぎました。


ちなみに、経緯はバックナンバーで知ることができる。

『L-1グランプリ』関連項目が幾つか出ているので
日付の古い順に読んでいただければ幸いである。

しかし、まあ、なんていうか、もう、結局のところ、





ビバ、俺。





アロハ、俺。





である。

自分の文章に、少し、自信を持つことができた気がしている。


ただ、これだけは言っておきたい。否、言わねばならん。

今回、非常に栄えある名誉に輝くことができた最大の要因は、
ひとえに、ここで書いている数々の拙文を飽きも懲りもせず、
毎回こうして最後まで読んでいただいている皆さん、つまり…





あなた!





人生という、非常に限られた貴重な時間のひとときを
わざわざ僕の文章を読むことに費やしている、言ってみれば
暇人とも呼ぶべき、あなたの存在があってこそ、だ。


女優はメディア露出が増えるにつれて綺麗になっていくが、
その理由が、身に染みてよく解る。



見られて、なんぼ。



改めて、感謝と御礼を心から申し上げるとともに、
今後も、変わらぬご愛顧をいただければ幸いである。

あと、勢いに任せて言うと、愛人も募集中である。



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朝の風景


家の近くに、こんな看板標識が立てられている。

「自転車も 飛ばせば怖い 暴走車」

その場所を通りかかるたびに、その表現力には恐れ入る。

「自転車だからって、スピード出しすぎると危ないですよ」
ということなのだが、それにしてもインパクトの強い内容だ。

そして。
さらに問題なのは、そこが至って普通の歩道だということだ。

どこにでもある歩道なのである。
急勾配な坂道でもないし、歩道の幅がさほど広い訳でもない。

ということは、確かに居るのである。

そんな道でありながら“暴走車”と形容する程のスピードで、
周囲の人間を恐怖に陥れてしまう、そんな街のならず者が
間違いなく居るのである。


そこで、僕が真っ先に思い浮かべたのは、こんな光景だった。


まず、脳裏に映し出されるイメージは、朝である。

朝の清々しいひとときだ。
通学途中の、或いは通勤途中の者たちが、歩道を歩く。
その静寂な雰囲気を壊す存在が、突如として現われる。

暴走車と化した、一台の自転車。

周囲に緊張が走る。
道行く人々は、身の危険を感じて道を空ける。
突っ込んでくる暴走車。
乗っているのは学生だ。

女学生である。

リズミカルに、身体が上下している。
見事なフォームの立ち漕ぎスタイル。
目一杯、ワイドなストライド。

短めのスカートが風になびくが、お構いなしだ。
青春のフェロモンを剥き出しにして急いでいる。

女学生は、ふいに道中で佐藤浩市とすれ違う。

それも、ひと昔前の佐藤浩市だ。

佐藤は、寝ぼけ眼で、寝癖のついた髪のまま、通勤途中だった。
目覚めきっていない佐藤は、妻に頼まれたゴミ袋を持ったまま、
うっかりゴミ集積所を通り過ぎてしまう。

近所の主婦から失笑を受け、手にしたゴミ袋に気づく佐藤。
慌てて集積所へ戻ってゴミを出すが、決まりの悪い様子だ。

そこへ、猛スピードの女学生が通りかかる。

佐藤は、思わず怯んで身体を仰け反らせる。
仰け反って身体ごと倒れそうになった佐藤を誰かが咄嗟に支える。

時任三郎(別名:牛若丸三郎太)である。

佐藤より古いが、ふぞろいな時を経てバブル時代を生きる時任。
ジャパニーズビジネスマンかつ“勇気のしるし”の頃の時任だ。

時任の目には、女学生がなにかを咥えているのを見逃さない。

食パンである。

山崎のダブルソフト。
よりによってダブルソフトだ。

パンを口に咥えたまま、自転車を立ち漕ぎで急ぎ行く。
間違いなく、この頃の世代にしかできない芸当だろう。
女学生を象徴するひとつの姿と言っても過言ではない。

それにしても、ふんわりやわらか食感である。
風圧を受けて、ダブルソフトが女学生の顔にへばりつく。

女学生の視界が、一瞬にして遮られる。
ハンドル操作を誤りそうになる女学生。

その刹那、背後から駆け寄った時任が、顔のパンをむしり取る。

視界が開けた女学生は、スピードを緩めない。
なにしろ、彼女は一心不乱に急いでいるのだ。
躍動感に溢れる輝かしい青春の1ページなのだ。
彼女は、後ろ手で「ありがとう」を伝えると、走り去る。

時任は「やれやれ」という表情で女学生を見届けると、
呆然と立ち尽くす佐藤の傍に戻ってきて自分の鞄を拾う。

そこで、あることに気がついた。

てっきり佐藤浩市だと思っていた男は、現在の僕だった。

どうやら、歴代のリゲインCMの世界観に存在しているらしい。

時任はもちろん、佐藤がコマーシャルに起用されていた時期には
リゲインの必要性など全く感じていなかったのに、いまとなっては
週に何本も飲むようになってしまった、31歳の僕だ。

時任は、真っ黒に日焼けした顔に嫌味のない笑みを浮かべる。
そして、虚ろな表情の僕に向かって、優しげに問う。





「24時間、戦えますか?」





いまの僕は、答える。















「戦えるか、ばか」





いまの僕には、もう、自転車を暴走車に変えられるほどの
気力も体力も、ましてや自信など、ない。



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