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2006年09月

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キモい

日本人は、何かにつけて言葉を省略したがる民族である。

あらゆる言葉がショートカットされて、略語化されとる。

酷い略語が世に溢れているが、なかでも若者に定着して
すぐに思い浮かべられるのは「うざい」と「キモい」だ。


「うざったい」を省略して「うざい」


この略語は、誕生の背景が容易に想像つく。

コンビニエンスストア前でうんこ座りするような奴らが

「なんか、『うざったい』って言うの、うざったくね?」

とかなんとか言いだして、省略してしまったに違いない。

“った”のたった二文字。というか、ほぼ一音なのにだ。

まったく、若い連中はこれだから困る。まじ、超うざい。


そうは言っても、まだ道理に合ってるほうだ。

もうひとつの例に挙げた「キモい」ときたら。

「気持ち悪い」を「キモい」と省略するのは無理がある。



ていうか、根本的におかしい。



話は飛ぶが、先日、どうにも疲れが取れなくて仕方なく
仕事の合間に足裏マッサージに行った。

コースを選択し、最初に数分間のフットバスに浸かって
足元からじわりと癒される感覚を堪能していた。

すると、隣で同じくコースをチョイスしている老紳士が
まさに極楽浄土の表情を浮かべていた。

もう終盤に差し掛かっているのだろう、肉体のすべてを
マッサージ師に捧げ「リラックス、ここに極まれり」と
いった顔で、そのまま別の世界へ旅立ってしまいそうだ。

と。

不意に、老紳士の口元から、信じられない言葉が漏れた。















「あ~、キモいなぁ~」















いわゆる『略語の悲劇』である。


ついつい、身も心も気が緩みきってしまったのだろう。

ちょっと背伸びして若者言葉で言いたかったのだろう。


でもね、おじいちゃん。





それは、大間違いです。





それでも、ずっと言いたくて仕方なかったのだろうか、
老紳士はその後、堰を切ったように何度も繰り返した。


「あぁ、キモいなぁ」

「本当に、キモいわぁ」

「いやぁ、キモい、キモい」



あまりに繰り返すので、マッサージ師の手が震えていた。

もちろん、力の入れ過ぎではなく、笑いを堪えてるのだ。

うつ伏せの老紳士からは顔が見えないのが、幸いだった。

マッサージ師の男は笑い声を噛み殺すのに必死の形相で、
その顔面は相当に強張っていた。

僕は、彼の顔をこそ、マッサージするべきだと思った。



さて、こうした実例を踏まえて冷静に考えれば解る通り、
「キモい」という略し方は本来あってはならないことだ。

「キモい」は「気持ちが(良いor悪い)」のどちらとも
取れる訳で、老紳士がついうっかり間違えてしまうのも
当然の話である。

しかし、強引に省略する輩がいれば、広める仲間がおり、
なんとそれを許容して世に定着させてしまう人々がいる。

日本という国は、やっぱりどうかしてるとしか思えない。


で、どうかしているついでに、僕の頭もどうかしていて、
僭越ながら、これから流行りそうな略語を幾つか考えた。

一部に例外は見られるものの、基本的に「しい」のつく
純粋な形容詞を略す形の正統派で、さほど浸透してない、
そんな略語をチョイスしてみたつもりだ。

皆さんも、気に入ったものがあれば、職場や学校などで
どんどんお使いいただきたいと思う。

大いに矛盾しとるが、ひとつでも定着すれば幸いである。



〔みんなで流行らせよう!略語一覧〕


・タノい(楽しい)

・カナい(悲しい)

・ウレい(嬉しい)

・サビい(寂しい)

・ワビい(侘しい)

・ムズい(難しい)

・ヤサい(易しい)

・ヤサい(優しい)

・キビい(厳しい)

・クヤい(悔しい)

・ヨロい(宜しい)

・ムナい(虚しい)

・ウツい(美しい)

・ウルい(麗しい)

・アタい(新しい)

・アヤい(怪しい)

・ヤカい(喧しい)

・ハゲい(激しい)

・スズい(涼しい)

・クルい(苦しい)

・ケワい(険しい)

・クワい(詳しい)

・メズい(珍しい)

・コマい(細かい)

・オオい(大きい)

・チイい(小さい)

・カワい(可愛い)

・オイい(美味しい)

・ワズい(煩わしい)

・ノゾい(望ましい)

・ヨロい(喜ばしい)

・オソい(恐ろしい)

・スサい(凄まじい)

・イトい(愛おしい)

・クルい(狂おしい)

・キタい(汚らしい)

・コザい(小賢しい)

・サワい(騒がしい)

・ヤマい(やましい)

・ヤラい(やらしい)

・ヒモい(ひもじい)

・ウルい(うるさい)

・イマい(忌々しい)

・ソウい(騒々しい)

・スガい(清々しい)

・ミズい(瑞々しい)

・ハナい(華々しい)

・モノい(物々しい)

・ナマい(生々しい)

・タケい(猛々しい)

・アラい(荒々しい)

・スパい(酸っぱい)

・ギョい(仰々しい)

・モドい(もどかしい)

・ジレい(じれったい)

・ヤボい(野暮ったい)

・スバい(素晴らしい)

・ナレい(馴れ馴れしい)

・カイい(甲斐甲斐しい)

・ハレい(腫れぼったい)

・オコい(おこがましい)

・フテい(ふてぶてしい)

・ヨソい(よそよそしい)

・サシい(差し出がましい)

・オドい(おどろおどろしい)




いかがだろうか。

我ながら、とてもバカい(馬鹿馬鹿しい)と思う。


ていうか、キモいよ俺。



(了)




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突然

【突然】

「物事が急に思いもかけず行われるさま。
 だしぬけに。いきなり。突如。」

(三省堂提供「大辞林 第二版」より)




以前、ここで『favorite text』という記事を掲載した。

あくまでも番外編として、ネット上で流布している文書を
若干編集をして載せたのだが、これがなかなか評判が良い。

オリジナルよりも反響が大きいのはなんだか少し悔しいが、
話の展開の上手さ、言葉遊びの巧みさ、そしてなによりも
下ネタなのに爽やかな読後感を得られる点が素晴らしい。

だが一方で、そもそも論として、

下ネタには人間を惹きつける強大な力がある

という事実を忘れてはならない。


特にエロ系ね。


もともと、僕らはみんなエロい生き物なのだ。

この世に、エロくない人間なんていないのだ。


タワーレコード風に言えば、


NO EROTICISM, NO LIFE.


なのである。


日常生活を送るときに、自分の中にあるエロさ加減を

「オブラートで包むのか」or「コンドームで覆うのか」

くらいの些細な違いでしかない。

大なり小なり、人間はエロで構築されとるはずであり、
そこをいじられると「なんかたまらんね」となるのだ。



というわけで。

今回再び、他人の秀逸な下ネタ文章を紹介したいと思う。


本ブログではコメントの代わりとしてhotmailの連絡先を
晒しているせいか、いわゆる“迷惑メール”が大量に届く。

その中に、名作と呼ぶにふさわしい文章があった。

通常、迷惑手紙は白ヤギや黒ヤギの如く読まずに食べるが、
ある日送られてきたメールに、目を奪われてしまったのだ。

あまりにも素晴らしい文章なので、まずは前フリ部分から。


++++++++++

差出人 : 茂木 晴美 (XXX@XX.ne.jp)
送信日時 : 2006年7月28日 14:24:53
宛先 : (soumousoumouso@hotmail.co.jp)
件名 : 突然で申し訳ございません

++++++++++




いわゆるメールを受信した際に表示されるヘッダー部だが、
ここからして何やら期待させるものがある。

見知らぬ名前とアドレス、そして件名で、いきなりの謝罪。

この時点で、すでに「おやっ」と思わせるのに充分であり、
受信者心理を読むことに長けた者の仕業だと思わせられる。


そして。


この前フリを最大限に活かした衝撃が、本文の冒頭一文で、
まさに突然、読む者に対し牙を剥いて襲いかかるのだった。






















↓↓↓↓↓(ここから本文)↓↓↓↓↓



下記URL内にいらっしゃる女性会員様が
貴方様のチンポをしゃぶりたいとおっしゃられました。

∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞
http://XXX.com/?XXX




↑↑↑↑↑(本文ここまで)↑↑↑↑↑










なんていうか、その、




















突然にもほどがありすぎだろ。




















ていうか、なに、この日本語。















メールという文書形態、エロい内容、そして最上級の敬語。

各々が見事なハーモニーを奏でて表現された、奇跡の文章。

その後は「女性会員の情報は~」とエロサイトへの誘引を
図る文章が綴られていたが、そんなのはどうでも良かった。

いったいどんな頭脳を持ったら、こんな文章を書けるのか。

果たしてなにを思いながら、作者はこの文章を書いたのか。

この素敵な文章を書いた作者に敬服すると同時に、改めて、
日本語はつくづく素晴らしい言語だと思った。



(了)




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アメとムチ

その日、会社を出たのは27時。深夜の3時だった。

じとっと生温い雨が降っていた。

会社から横浜の自宅まで、高速道路に乗って車で約30分。

すぐにでも帰りたかった。はやく眠りたかった。

会社の前でタクシーを止め、雨を避けるように乗り込んだ。


「芝浦から高速に乗って、横浜駅西口で降りてください」


そう告げると、運転手は言った。


「お疲れでしょう。高速降りた頃にお声をかけますよ」


それまで寝ててください、の隠語である。


親切な人だった。


しかも彼は高速に乗る前に、降りた後の道順を聞いてきた。


「横浜駅の西口で高速を降りればいいんですね?

 降りた後は右ですか?左ですか?」



深夜3時。客はちょっとでも長い間、車中で眠りたいはず。


そんな気配りゆえの情報収集だろう。

もちろん、僕もそれに甘えたかった。

確かに、少しでも長く眠りたかった。


「右に曲がってください」


そう言いながら、目を閉じようとすると、親切な運転手は、
なおも高速を降りた後の道を僕に聞いた。


「なるほど、わかりました。その後はどうします?

 右ですか左ですか?」



ちょっと困惑しながら、僕は答える。


「ええと、それも右ですね」


「わかりました。高速降りたら、右、右、ですね」



と言った瞬間、















高速の乗り口を通り過ぎた。















おい。










慌てて指摘すると、彼は「いけね」と舌を出して苦笑した。

「話してるうちに、通り過ぎちゃいましたね」

すぐ乗り直してもらったが、僕はまずいと思い始めていた。


この運転手は、どうやら親切すぎるのだ。


それは彼の車両にもしっかり表れていた。

助手席の背もたれの部分がくり抜かれるようになっていて、
後部座席に座る客が足を伸ばせる仕様になっていた。

ビンゴカードみたいな、あのくり抜く感じ。

驚きつつも、勧められるがままに靴を脱いで足を伸ばすと、
なるほど確かに心地良い。

あっという間に睡魔が襲ってきた。

目を閉じてうとうとしながら、

「これ、すごくいいですね」

つい、話を振ってしまった。


「へへへ。そうなんですよ。これね・・・」


1振ったら、100返してくれる人だった。


助手席をぶち抜いてまでして万全の睡眠体勢にさせといて、
いっこうに眠らせてもらえない。

なんのために、僕は両足を伸ばしてるんだろう。

なぜ、この体勢で彼の話相手をしてるんだろう。





なんなんだ、このアメとムチは。





スーパーリラックス&車内快眠時間の延長を保障しながら、
運転手のほぼ独演会気味のトークが炸裂しとるのである。

さらに言うと、彼は何も知らない人だった。

彼の接客トーク術は「客への質問」が基本スタイルらしく、
政治、芸能、スポーツ、社会、といろいろと聞いてきたが、
これが驚くほどに何も知らなかったのである。


「小泉さんの次は、管さんあたりになるんですかねえ?」

「最近ジーコ見ないですけど何かあったんですかねえ?」

「うちの娘がファンでねえ、ほらカツーンの…亀田君?」



こんな調子で高速道路の道のりを満喫FARWAYである。

せっかくのリラクゼーションシステムが全くの無駄だった。

彼が悪気がなくて本当に親切なぶん、むしろ余計に疲れた。


結局、彼の話は延々と自宅に到着するまで続いた。

やっとベッドでゆっくり眠れると思いながらカードを渡し、
クレジット処理を待った。

待った。

待った。

ん?

待ちきれなくて前を覗き込むと、彼が苦笑しながら言った。





「すいません、私、ちょっと機械に弱くてねえ…

 カード処理のやり方、お客さん、解ります?」
















解りません















その運転手は、つくづく無知なのだった。

外に出ると、雨はすっかり上がっていた。



(了)




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パンの耳

欧米文化の象徴といえば、パンである。

ごく稀にブレッドとのたまうハイカラな輩もいるけれど、
たいていの日本人は、あの小麦粉の塊をパンと呼ぶ。

アメリカ合衆国なんて、米国と書くくせにパンだもの。

国務長官も、ライスのくせしてパン食に違いないのだ。

日本では幼いときに箸を持つほうの手が右手だと教わり、
欧米ではバターナイフを持つほうの手が右手だと教わる。

知らんけど。

なんにしても、欧米あってのパン、パンあっての欧米だ。


だが最近、そのパンのせいで、不眠症に陥っている。


まあ、明け方にはグッドスリープ、つまりぐっすり眠れ、
結局は不眠症でもなんでもないのだが、近頃どうしても
気になって仕方のないことがあるのだった。










なぜ、パンの縁を“耳”と呼ぶのか










これが、さっぱり解らない。

もうほんとに解せない。いよいよ、解せない。げせない。

現代社会の叡智の結晶であるインターネットを駆使して
調べてみたが歯切れのいい答えは遂に見つからなかった。


だいたい、アレをどう見れば“耳”だと言い切れるのか。

両端に控えめにくっついてるなら、まだ理解もできるさ。

しかしアレは、本体の周囲をぐるっと囲んどるのである。

僕はアレを耳だとはどうしても思えない。思いたくない。

それなら、むしろ“頭髪&顎髭のコラボレーション”だ。

むさくるしくて毛むくじゃらの、野生児っぽいイメージ。

古くはジョージ・ベスト、最近ならガットゥーゾあたり。

意味も無くサッカー選手に例えると、そんな感じだろう。


百歩譲ってあの縁を“耳”と呼ぶならば、パンという奴は
よほどの“耳おばけ”ということになる。

そして真っ先に問題になるのは、やなせたかし氏の代表作
『アンパンマン』に登場する「しょくぱんまん」の存在だ。

あの作品中では「しょくぱんまん」はスマートなイケメン、
として通っている。

なのに“パンの耳”の前では本来持つブランドイメージも
音を立てて崩れゆく。


そう、まさにその崩れる音を拾う為に存在するかのような、
巨大な集音装置。


まったくもって本末転倒な話である。


はたして「しょくぱんまん」は、自覚しているのだろうか。

いつもにこにこしながらアンパンマンをサポートしてるが、
もっと自分のことを心配をしたほうがいいんじゃないのか。


さらに言うと、彼に恋するドキンちゃんはどうなんだ。

この、聞くも哀れな悲劇的な事実を知っての恋なのか。


もしも知らなければ、ことだ。


いつか、彼はドキンちゃんに告白しなければならなくなる。


「ドキンちゃん、実はね」

「なあに、しょくぱんまん様(はあと)」

「驚かずに聞いてほしい」

「なに?」

「じつは・・・僕の顔ってね・・・」

「・・・?」

「この辺からこの辺まで、ぜんぶ、耳なんだ」



ドキンちゃんは衝撃の告白を聞いて泣き叫ぶ。















「イヤー!!!!!」















「ばかにするな」と言われそうだが、念のため。




















「EAR!!!!!」




















その叫び声は巨大な鼓膜にいつまでも響き渡るのだった。



というような話をしても誰も聞く耳を持たないことなど、
重々承知している。



(了)




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