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2007年02月

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本当の自分

いつも事後報告になって恐縮だが、本ブログ記事が元になっているコミックが一昨日発売になった。

『本当にあったブログないしょ話 Vol.06』(大洋図書)

この連載を読んで思うのは、僕の記事は漫画にし辛いのではないかということだ。毎回、漫画家さんは苦労されているように思う。というのも、回を増すごとにディティールがかなり脚色されているのである。「もっと要素を足さないと成立しねえよ」と愚痴をこぼしながら描かれている気がする。

今回の記事は『残念な光景』だったのだが「下條アトムのナレーション」のくだりが膨らましてあった。結果的に原作(?)にはない雰囲気が出ていたし、えらそうに言うとあれはあれで良いと思う。(オチは「苦肉の策だったんだろうな」と思わざるを得ないけど)

とかなんとか書いても読んでいない方にはさっぱり解らないので、ぜひ読んでみてほしいと思う一方、このコミック化について、実は以前から一言だけ物申したいことがあるのだった。

テキストの性格上、いわゆる『主人公』は常に僕自身なわけだからコミックでは僕も漫画化されて登場するのだが、この「僕」が、



おっさん



なのである。

“ほのぼのした雰囲気で柔和な笑顔が似合う、眼鏡をかけた30代の平凡なサラリーマン”なのだ。

確かに、いつもブログで「僕はおっさん」だと書いてるし、現実に32歳の妻子持ちの身だから「おっさん」なのは素直に認めるが、現実の僕は漫画の「僕」とは全然違う。

これは、声を大にして言っておきたい。

もちろん漫画家さんにクレームをつけるつもりなどないし、むしろ漫画上は「絵になる(話が活きる)主人公」になっていると思う。

じゃあ、何が言いたいのかというと。

シンプルな話、現実の僕は















もっとイケメン















なのである。

自らこんなカミングアウトをして大変恐縮だが、コミックの「僕」を「現実のウチダ」だと思ってると痛い目に会うぞ、ってことだ。

こんな風に書くと「何様のつもりだ」と思われるだろうから、本来なら顔写真をどーんとアップして証明したいところだが、あいにく本ブログはテキストブログなので、それは断腸の思いで自粛する。

その代わりと言ってはなんだが「本当の僕」をなんとなくイメージしていただけるように、僕がリアルに「似てると言われた有名人」をここで
挙げることにする。

先に言っておくが、全て『リアル=実話』で、嘘偽りは一切ない。現実の僕を知っていて「どこが似てるんだ!」と憤る方も、本当に実際に言われたことなので怒らないでほしい。

それでは、さっそく発表しよう。

まず、よく言われる人。















豊川悦司















いやあ、いきなりで申し訳ない。申し訳ないが結構言われるのだ。もちろん悪い気はしない。

次。

これも、たまに言われる。















桜井和寿(Mr.Children)















またまた申し訳ない。だが、これもたまに言われるので仕方ない。もちろん気分は上々だ。

さらに。

最近なぜか立て続けに言われたのが、これ。















二宮和也(嵐)















なんか、とことん申し訳ない。ほんとすんません、だが仕方ない。今更ながらジャニーズに入ろかなと思う。


というわけで。

「本物の僕=イケメン」だということを、これらの事実からなんとなくイメージしていただけたと思う。

今後はそのイメージのままに『本当にあったブログないしょ話』をご覧いただき、本ブログも末永くご愛顧いただきたく思う次第だ。

ちなみにまったくの余談だが、この手の「似てる」系のコメントで今までの人生で最も多く言われたのは、





「なんか、友達の友達に超似てる」





である。















誰だ、そいつは。















結局、どこにでもいる平凡な顔なんだと思う。



(了)















といった程度のオチで済ませてしまうと、もしかしたら変な誤解を招くかもしれない。このままでは「結局、自分のイケメン自慢か」とも受け取られかねないので、最後にある情報をお伝えしたい。

かつて、奥さんからも「あの人に似てる」と言われたことがある。

もう12年の付き合いになる彼女は、僕のことを最も知る人物だ。

そんな彼女が、僕に「似てる」と言った有名人。

それは、




















ほんこん(130R)




















だった。


・知人、友人、他の意見 >> 豊川悦司、桜井和寿、二宮和也

・全てを知る伴侶の意見 >> ほんこん


誰の発言を信じるかは、皆さんの判断に任せよう。



(再了)




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TIM

電車の乗車マナーが問題になって久しい。

携帯電話・携帯ゲーム・iPod等の普及によって、乗客は皆、手の平サイズの物体をカチャカチャ操作している。

それ自体はマナー違反ではないが「車内で通話しない」「マナーモードにする」「優先席のそばでは電源を切る」「音を漏らさない」といった当たり前のことも守れない輩が結構いる。

思えば、これらは携帯機器が登場したから生まれた最近のマナーで実はそれ以前に、基本的な社会常識としての乗車マナーがあることを忘れてはいけない。


先日、僕は常識を逸脱した行為に度肝を抜かれてしまった。


仕事帰りに乗った電車は結構混んでいて、ぎゅうぎゅうではないが立っている客が多かった。にも関わらず、そんな中で座席をゆったり使って踏ん反り返っている男がいたのだ。

亀田兄弟の従兄みたいな風貌で、無理やり殺気のオーラを醸し出そうとしてる感がありありの、チン山ピラ夫だった。

電車に乗ってるくらいだから、その道ではせいぜいパシリ程度なのだろうが「俺に触れると怪我すっぞ」的な無意味な挑発を続けるピラ夫に対し、他の乗客は恐れをなすというよりむしろ天然記念物を見るようにちらちら眺めていた。

このチン山ピラ夫、マナーのマの字も知らないような最悪な男で、尻が座席から落ちるほど浅く座って足を投げ出すから前に人が立てず無駄な空間ができ、座席も2人分をひとりで占拠。ガムをくちゃくちゃ噛みながら携帯電話をいじり倒し、着信があるたびに大声で話す。両耳のイヤホンからは「シャカシャカ」を通り越して「ジャカジャカじゃんけん」レベルの音漏れ。あと体から異臭も発してて、なんかトイレの消臭ポット的な香水。もしくは尿漏れ。

とにかくもう、久しぶりに『本物の馬鹿』を見た僕は、同じ場所で同じ空気を吸ってることに嫌悪感を覚え、ちょっと殺意も抱いた。

そんな気分だったが、横目で見ていて、ふとあることに気づいた。

携帯電話に飽きたピラ夫は、両手をだらーんと斜めに広げている。そして豪快に足を四の字に組んで、どーんと前に突き出している。

待てよ。

この体勢は、どこからどうみても































じゃないか。

お笑いコンビ『TIM』の人文字ギャグそのものだったのである。

なんだか、途端にピラ夫のことが可愛く思えてきた。なにしろ本人は必死でイキってても、その姿が表現しているのは『命』なのだ。

いっそ、他の人文字も披露しておくれよ。
「T」「I」「M」って、やってくれよ。

そう思ったが、よく考えたらもう充分に、















「T(とっても)」

「I(いい)」

「M(迷惑)」
















なのだった。


乗り合わせた者は皆、本気でたいそう迷惑していた。「マナー守るってレベルじぇねぇぞ」的な雰囲気が充満していた。殺気立って、なんならヒットマンに抹殺依頼したかった。

そうなれば、ゴルゴの出番だ。もちろん本物だ。デューク東郷だ。
僕らは、東郷氏に依頼するのだ。










「奴の『命』を狙ってくれ」










まあ、そんな展開も悪くないが、実際にそんなことはあり得ない。

僕を含め、他の乗客は最低限のマナーも守れない馬鹿の相手をするほど暇ではないのだ。そんな時間があったらもっと自分のことに使いたい。

『時は金なり』である。



(了)




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八分の五

つくづく思うのだが、僕は幼い。

もちろん、それはチンチンに毛が生えてないとか、まだ蒙古斑があるとかいう身体的な幼さではなく、自分の内にある“精神的な未熟さ”のことである。

32歳で、妻がいて、4歳の息子がいて、社会人生活も10年目。スペックだけ見ると立派な『オトナ』だが、実のところは夫としても父としても“らしく”振舞えている自信はないし、社会の仕組みも知らないに等しい。

もっと言うと「俺、本当にもう32歳!?」という驚きが正直な気持ちであり、自分のイメージでは『ガラスの十代』だったりする。

などと思っていたところ、先日読んだ本に「現代人の精神年齢は昔の人の八分の五」と書かれていて、ハッとなった。

信長が「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」と謡ったとおり、昔の人の寿命はせいぜい50歳だったが、いまや日本人の寿命は80歳オーバーであり、現代人は精神的に成熟するのにより多くの時間を要している、という内容だった。

実年齢に5/8を掛けた年齢が、現代を生きる人間の精神年齢だとすれば、確かにつじつまが合うこともある。

例えば、20歳の若者が「ワタシ、もう大人だから」とか抜かしても、それは昔で言えば12歳のガキんちょと大差なく、そう考えると毎年恒例になった成人式の愚行も頷ける。

定年後の第二の人生を謳歌する人々が「老いてなお盛ん」などと言われるのも、昔でいうところの40歳やそこらなのだから、それはそれで一理あるのだろう。

皆さんも、ご自分の年齢に5/8を掛けて昔基準の(本当の)精神年齢を知っておくといいと思う。タイムスリップしたときのもう一人の自分の年齢を認識して、貴方は果たしてどのような気持ちになるだろうか。襟を正すのか、それとも安堵するのか。それは貴方自身の気の持ちようだろう。


とかなんとか偉そうなことを言ってる自分はどうかというと。

『32歳×5/8=20歳』となる。

なるほど、僕の精神年齢は昔の人で言えばハタチなのか。

そうか、やっぱりまだまだ若・・・















それでもやっぱり、

成人してるんだ・・・















未熟な自分に都合良い解釈ができると思って紹介した計算式を用いても、僕は立派な『オトナ』であるべきだったとは。

正直、ショックである。

信長の時代でも、僕はハタチの、一人前の人間なのだ。

『ガラスの十代』とか言うとる場合じゃないのである。
うんことかちんことか書いとる場合じゃないのである。
エロ動画を夜な夜な鑑賞しとる場合じゃないのである。

なんていうか、その、一言で言うと、





超ヤバい





という状況なのだが、この乏しい表現力にも幼さが露呈している。

あと「今回は、なんだか柄にもなく少し真面目なこと書いたなあ」とかひとり悦に入ってるとこなんかも、甚だ幼い。



(了)




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連想の悲劇

ある人の名前を目にすると、ほとんど反射的にあるフレーズを連想してしまう。

そんなことは誰にでもあるはずで“深層心理や潜在意識の表面化”みたいなことなのだろうけれど、僕は心理学や精神医学といった分野はまったくの門外漢だし、フロイトとかユングとか言われてもちんぷんかんぷんなので、詳しいことはよく解らない。

だが、普通に生活していて思うのは、無意識のうちに脳が反応してしまう、つまり意思があろうとなかろうと“連想してしまう”場合が結構あるということだ。

“意図的に連想する”のではなく“ついつい連想してしまう”ということは、案外やっかいなものだ。

たとえば、古い例えで恐縮だが「石田純一」の名前を見かければ、多くの人はすぐに「不倫」を連想してしまうだろうし、時事的なところでは「ヤナギサワ大臣」といえば「女は産む機械」とか。

我々は人物を認識するにあたって「○○といえば、○○」的なキャッチフレーズで言い表せるような置き換えを、常に頭の中で行っている。現代においては、そのほとんどはマスメディアによって刷り込まれるが、キャッチフレーズとなりうる条件としては、対象者の特徴が際立っている必要がある。

たとえば、いまさら「ダウンタウンといえば?」と問われても、これまでに露出している情報が多岐に渡るために、連想するイメージを表現する方法は人によって異なるだろう。だがこれが「タカアンドトシといえば?」と問われると、間違いなく「欧米か!」で一致するはずだ。

で、結局なにが言いたいかというと。

先日、僕は知人から教えられたせいで、その人物の名前を目にするたび連想したくもないフレーズを“連想してしまう”という悲劇に見舞われたのである。

人は人に対して半強制的に“連想してしまう”フレーズを脳内に植えつけられることを思い知らされた。それは、もはや洗脳といっていいかもしれない。非常に恐ろしいことだ。

もったいぶってもしょうがないので、さっそく御紹介しよう。

だが予め断っておくと、僕はできれば知らなきゃ良かったと思っているので、後悔したくない方はここから先は読まないほうがいい。とりわけ、葉加瀬太郎氏のファンの方は遠慮されるのが賢明だろう。

そう。

「葉加瀬太郎」を目にすると“連想してしまう”フレーズである。


皆さんは「葉加瀬太郎といえば?」という問いに、どうお答えになるだろうか。おそらく「人気ヴァイオリニスト」「高田万由子の旦那」「クライズラー&カンパニー」あたりがイメージの大勢を占めるだろう。

僕も以前はそうだった。

だが、いまとなっては悲しいかな、そんな答えはまず出てこない。それらよりも先に、もう真っ先に、必ずあるフレーズを“連想してしまう”のだ。

























「パンツ、履かせたろう」




















いま初めて知った貴方は、これから先、葉加瀬太郎氏を見るたびに連想してしまうことだろう。


こんな駄洒落を知ってしまったばっかりに。


もしかすると今後、“つい連想してしまう”呪縛から逃れられなくなった貴方は、他の誰かに「くだらない話なんだけど」と前置きしながらこのフレーズを伝えてしまうかもしれない。いまの僕と同じように。

そうして『連想の悲劇』は繰り返され、葉加瀬氏は多くの人間の脳内でパンツを広げて待ち構える羽目になるのである。



(了)




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今回、僕が浮気します

インターネットというメディアは、確立してまだ20年やそこらにもかかわらず、他メディアへの影響力たるや凄まじいものがある。

特に最近は、インターネットで話題になったコンテンツがテレビ番組の元ネタにされることが非常に多い。おそらくバラエティ番組や情報番組では、かなりの頻度で「元ネタ by インターネット」のケースが存在すると思われ、ある意味“国民総放送作家時代”といえるのかもしれない。

この流れは、情報・バラエティに限らずドラマ部門でも同様のようで、2ちゃんねるのスレッドが元ネタの『電車男』、人気ブログが原作の『鬼嫁日記』ときて、ちょうどいま放送されているのはなんと、ごくごく普通のQ&A掲示板への書き込みが元ネタである。


『今週、妻が浮気します』


これなどは、まさにインターネットという独特のメディアだからこそ連ドラの素材になり得たのだと思う。

だって考えてもみてほしい。「妻が不倫をしているらしい」などという相談話は、従来のルートに則れば、みのもんた行きの案件じゃないか。みのさんに電話してたら、主婦達のお昼の暇つぶしで終わってしまう程度のネタだ。

『今週、妻が浮気します』の場合、意外性・唐突性・リアルタイム性、等々のさまざまな要素がネットの住人達を刺激して話題になり、ムーブメント化して、しまいにはドラマ化にまで至ったわけだが、この作品の一番のポイントは『今週、妻が浮気します』という質問のタイトル。

これほど読む者を惹きつけるタイトルは、なかなかない。

そして重要なのは、この秀逸なタイトルを掲示板に書き込んだのは普通の一般人だということ。

もちろん、書き込んだ本人は現在の展開を予想だにしなかっただろうし、褒めておいて言うのはなんだが、タイトルも結果的にキャッチーになっただけで、実はテンパって状況を簡潔に示したに過ぎないかもしれない。

それでも1クール分の連続ドラマの元ネタとなっているのは紛れもない事実であって、そう考えると、このインターネットメディアは、いつ、どこで、どんな話が、既存メディアの元ネタになるか解らないのだ。

となると。

僕だって、負けてはいられない。

ブログを運営している者として、もっと言うと、テキストのみで読者のご機嫌を伺うブログをやっている者としては、この『今週、妻が浮気します』の連ドラ化には、正直「そんなもんがドラマになる時代なのか」と嫉妬さえしてしまう。

思いっきり主観になるが「そんなもんがドラマになる時代」だということは、もしかしたら本ブログも、それこそドラマになるようなネタを発信できるのかもしれない。

というわけで、勝手に対抗心をメラメラ燃やして、まずは『今週、妻が浮気します』に勝るとも劣らない、キャッチーなタイトルを考えてみた次第である。

たとえば、こんなのはどうだ。






























『今週、熊が上着着ます』








































kuma











対抗意識を燃やすあまり、あろうことか写真をオチに使用してしまった。テキストブログにとって、こんな行為は“浮気”以外の何物でもない。



(了)




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UNO

この世で最も面白いカードゲームは『UNO』だと思う。

単純明快なルールでありながら、ゲーム内容はたいへんに奥深く、大人数でワイワイ楽しめるのはもちろんだが、少人数での戦略的な駆け引きバトルなどは中毒性が非常に高い。たとえば、旅行の一番の思い出が「朝までUNOをしたこと」なんていう経験をした方も多いのではないか。

それほどまでに人を熱中させる力を持つUNOは、トランプと並んで世界中に広く普及しているわけだが、なんと実は世界最古の遊戯らしい。メソポタミアのウノ王朝時代の遺跡から見つかったために『The Ryal Game of UNO(ウノ王朝のゲーム)』という名前で呼ばれ、そこから現在の『UNO』になったという。

そもそもの話、UNOのなにが良いかといえば、なんといっても、残り1枚になったときに「ウノ!」と宣言する瞬間の、あの優越感が良い。勝利目前の高らかな宣言こそが、このゲームの肝である。

この手の予告系では、他にも麻雀の「リーチ」や将棋の「王手」などもあるが、実際のところ、「リーチ」は勝利できる確率はかなり低いし、「王手」は宣言する数手前に勝負がついているものだ。

そこへくるとUNOの場合は、無意味に勝利確信をひけらかすのが素敵だ。だいたい、手元のカードが残り1枚になった時点で参加者は「こいつ、次であがるかも」ということは百も承知なのだ。にも関わらず、あえて声高らかに「ウノ!」を宣言するという茶番劇。

しかも、宣言者には往々にして「悪いね」「お先に失礼」「あと頑張って」的な勝ち組としての余裕が漂いがち。そういう意味では、UNOは『勝者がこれみよがしに勝ち誇れるゲーム』といえる。

ところが“勝ってなんぼ”の勝者しか楽しめないゲームかというと必ずしもそうではなく、別のお楽しみもちゃんとあるのがUNOの凄いところ。

そう、『Wild Draw Four』である。

このカラフルな色紙の爆弾投下は、UNOのもうひとつの醍醐味といっても過言ではない。なにしろ4枚のペナルティだ。1枚や2枚ではなく、一気に4枚。その理不尽さときたら、歌丸がいじられた挙句に言い放つ「座布団、全部持ってけ」にも等しい。

それによくよく考えてみれば、音の響きもなんだかオドロオドロしく聞こえる。だって『ドローフォー』である。なんとなくダークなイメージを連想させるではないか。地方に『怒狼怖王』とかいう名前の暴走族がいてもおかしくはない。


とまあ、UNOについて熱く語っているのには訳があって、先日、このカードゲームが、もはや我々の日常に紛れ込んでいる事実に出くわしたからである。

年末、大学時代の友人達と呑んだときのことだ。

男ばかり10人程で渋谷に集まって忘年会を催した際、年忘れということもあって大いに盛り上がったのだが、その中で一人、暴走して呑みまくる奴がいた。3次会で立ち寄ったバーでもテキーラをショットでがんがん煽っていた彼は案の定、酔い潰れてしまった。

店に迷惑がかかるからと、彼を抱えて外まで引きずり出した途端に路上にへたり込んでしまい、意識は朦朧、目は虚ろ、すっかり廃人同然に。「大丈夫か?」「しっかりしろ!」「ここで寝るなよ!」といくら呼びかけても返事はなく、さすがにヤバいかもと心配になりだした頃、彼はやっと少しだけミネラルウォーターを口にした。

僕は、彼の頬を軽く叩きながら確認するように聞いた。

「どうだ、気分は?」

すると、彼は消え入りそうな声で呟いた。




















・・・ど・・・どろー・・・ふぉー・・・」




















マーベラスである。

明らかに記憶を失くすほど泥酔した男が、息も絶え絶え、やっとのことで発した台詞が、まさかの『Draw Four』。

おそらく「まるで『Wild Draw Four』を食らったような気分だ」とでも言いたかったのだろうが「なぜ、この状況でUNO!?」と思うと、僕は笑わずにはいられなかった。

だが、その後の展開を目の当たりにして、なるほど合点がいった。


彼は呟いた直後に、胃の中の色とりどりの物を一気に吐いたのだ。


通りかかった人々は皆、迷惑そうな顔をしながら『Reverse』された吐しゃ物を『Skip』して避けていたし、人目もはばからずに渋谷の路上で赤・青・緑・黄のゲロを大量にぶちまけた彼は、ある意味『Wild』な男だ。


ただ残念なのは、彼の名が『宇野』ではないということである。




(了)




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