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2007年05月

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華道の女帝。

  • 2007-05-30 (Wed)
  • Note
『女帝[エンペラー]』なる映画が今週末から公開される。
五代十国時代を舞台に、純愛やら欲望やら復讐やらが交錯する宮廷を描いた大作らしい。
中国映画なのに原案が『ハムレット』という意外性とチャン・ツィイーの美貌に惹かれて、思わず公式サイトへアクセス。

で、驚いた。

「各界の女帝が、『女帝[エンペラー]を応援!』」という、こてこてのプロモーションコンテンツがあるのだが、そこに信じ難い内容が掲載されていたからである。
コンテンツ自体は“○○の女帝”という表記の各ジャンルをクリックすると“女帝”の正体とともに映画評が見られるという単純なもの。
ジャンルは下記の9つ。

「紅白の女帝」
「鬼嫁の女帝」
「大食いの女帝」
「少女漫画の女帝」
「形成外科の女帝」
「ネイルの女帝」
「華道の女帝」
「銀座の女帝」
「エロスの女帝」

驚くほど強引な切り口ばかりで、クリックせずともほとんど誰なのか解るのが凄い。プロモーターのセレクト基準があからさまに透けて見える、そんな人選。
いずれも強烈な個性がひしめく中で、ひときわ異彩を放つ“女帝”に釘付けになった。

「華道の女帝」

僕はなぜかクリックして正体を知ることを躊躇ってしまった。
華道といえばあの人が思い浮かぶが、きっと思い過ごしだろう。
大作映画の公式WEBサイトに嘘や偽りなどあってたまるか。
虚偽の表現があるならJAROだって黙っちゃいない。
僕は意を決して、おそるおそる「華道の女帝」をクリックした。










女帝










仮屋崎よ、アンタは断じて男だ。




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キングに夢中

横浜に居を構えて以来、すっかり『横浜FC』のサポーターである。

もともと僕はこれまでの人生において、純粋に“ファン”だと公言するほど誰かや何かを好きになることはなかった。

子供の頃は毎年違うプロ野球団のキャップを被っていたし、思春期に特定のアイドルを追いかけることもなかった。

スポーツ中継を見ていても贔屓にするチームはなく、たいていは“そのとき負けているほうを応援する”という日本人マインドを前面に出すタイプだった。

それが、ことJリーグに関しては話が違うのである。

“横浜FCにぞっこんラヴ”な僕は、勝てば歓喜の雄叫びをあげ、負ければ落胆の溜息をつく毎日で、これまでの自分からは信じ難い「情熱」のようなものがふつふつ沸いているのを実感している。

このサポーター熱は、本拠地が自宅から近いこともあって一昨年あたりから徐々に波は来ていたが、昨年J2で優勝したことが大きなうねりとなり、今年のJ1開幕前に年間パス購入を本気で検討した時点で完全にはまっていることを認識した。

横浜FCといえば、やはり一般的にすぐに思い浮かべるのは、三浦知良選手だろう。言わずと知れた『キング・カズ』である。

不惑にしてピッチを駆け回る姿は本当に素晴らしい。

最近も日本人最年長ゴール記録を更新し、今なおゴールへの嗅覚は衰えていないことを証明してくれた。

試合内容や結果も重要だが、カズに関して言えば試合に出てボールを追っているのを見るだけでも感動してしまう。

いまさらながら、僕はキング・カズに改めて夢中になっている。



その僕を横目に見つつ、奥さんが夢中になっているのは『DJ OZMA』。

昨年の紅白で物議を醸していた頃はまだそれほどでもなかったのだが、先日、わけあって沖縄で生ライブを観る機会があり、以来すっかり家族揃ってファンに。

家や車中でもこの2ヶ月ほどヘヴィローテ中なので、ぶっちゃけ僕はそろそろ聞き飽きているが、最近また新曲ラッシュでテレビ露出が増えているようで、どうやら奥さんの勢いは止まらない模様。

とは言うものの、彼女が“ぞっこんラヴ”なのは、実はOZMA本人ではなく『夜王“KING”純一』なる人物である。

いつもOZMAの隣にいる、あのホストっぽい兄ちゃん。

我が妻ながら「ニッチなとこを突いてきやがったな」と思わざるを得ないが、彼女はライブDVDを夜な夜な鑑賞しては「キング、かっこいいー!」を連発している。

あまりの熱中ぶりに、日常生活に支障をきたすのでは、と心配になって苦言を呈したところ、彼女は平然とこう言った。















「むしろ、生活に張りが出てきた」















これは、なかなか出てこない台詞だと思う。

ジャニーズを追っかけてるような年端のいかない少女には吐けない含蓄のあるお言葉。

どっちかというと“韓流ブームに群がるおばちゃん”に近い感覚に思えていささか危機感を感じるが、さすがに僕はなにも言えなかった。



そして、そんな僕ら夫婦の血を引く息子はというと。

幸か不幸か、双方の影響を色濃く受けてしまっているのだった。

若干4歳にして、既に横浜FCの熱心なサポーターであり、DJ OZMAの大ファンなのである。

ひとたびサッカー観戦に出向けば、タオルマフラーを振り回しながら、「ヨ、コ、ハマ!ヨ、コ、ハマ!」と横浜FCの応援コールを絶叫。

また、DJ OZMAの曲が流れようものなら、アルバム収録曲は完コピしてるので、どんな曲だろうと「アゲ♂アゲ♂」状態で振り付きの絶唱。


ただひとつだけ違うのは、彼にとっての“キング”といえば『キング・カズ』でも『夜王“KING”純一』でもなく、あくまでも『ムシキング』だということである。



(了)




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駅前の攻防。

  • 2007-05-23 (Wed)
  • Note
東京の、あるメガステーションに隣接する駅前交番。

一日で平均数千件もの道案内をこなす、多忙な交番。


そこへ、都心の雑踏に似つかわしくない老婆が一人。

しっかりした足取りも、動きはやはりスローなブギ。

年の頃なら八十あたりで大正の女(ひと)に思われ。

曲がった背筋に混乱の世を生き抜いた自負が伺えた。


老婆は交番前にいた警察官に丁寧な日本語で問うた。










「・・・駅は、どちら?」










念のため記すが、駅前交番はその駅の目の前にある。

警察官は思わずお手上げ。条件反射でハンズアップ。

が、そこは歴戦の猛者、冷静かつ丁重にレスポンス。










「駅はすぐそこですが。何線をお使いなんですか?」










すると、老婆は信じ難い角度から返す刀で一刀両断。










「・・・え、三味線?」










念のため記すが、その駅にそんな路線は存在しない。

警察官は思わずフリーズ。条件反射でランナウェー。

すかさず老婆は、応援要請の猶予も与えず最終尋問。










「・・・で、駅は?」










念のため再度記すが、駅前交番と駅とは目と鼻の先。

警察官は思わず敬礼。条件反射でタッチアンドゴー。



結果、徒歩10秒の駅まで警察官同行のVIP待遇。

大正の女(ひと)が巻き起こす米騒動以来の珍騒動。



これぞまさに、大正デモクラシー!

よくある話さ、灯台モトクラシー!




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実演販売の功罪。

  • 2007-05-21 (Mon)
  • Note
休日、家族で買い物に出かけて、ある大型家電量販店に立ち寄った。

そこは、客引きとして店頭でさまざまな商品の売り込みをしていた。


その中のひとつに“スリムボディになるための健康器具”があった。


商品名は失念したが、電動バイブレーションで脂肪を燃焼させる系。

気になる部位に装着し、振動でブルブル震わせる解りやすい仕組み。


店頭に立った男性販売員も、実際にその商品を腰に巻きつけていた。

彼はメガホンを使って、大声で一生懸命マイクアピールをしていた。















「みぃぃぃぬぅぅわぁぁぁさぁぁあぁんんんんんもぅぅをぉぉぉおぉ、くぅおぉぉぉのぉぉぉぉきぃぃぃぃかぁぁぁあいぃぃぃぃにぃいぃぃ、ずうぇぇえぇぇふぃぃいぃ、たぁぁぁぁいいいいけぇぇぇぇんんんん、さぁあぁぁぁれえぇぇぇぇてえぇぇぇぇぇみぃぃぃいぃてぇぇぇええ、くぅぅぅぅどぅぅわあぁぁぁすぅぅわあぁぁうぅぅいいいいいぃぃぃ」














とりあえず、電源切ってしゃべれ。




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夢のカリフォルニア

居酒屋で知人と映画音楽の話をしていたのだった。

互いに取り立てて造詣が深いわけでもないので「やっぱ、モリコーネは最高」「久石譲って泣けるよね」などと王道ど真ん中な会話に終始していたが、やがて印象的な挿入歌の話になり、知人が『時計じかけのオレンジ』の『雨に唄えば』が衝撃的だったと熱っぽく語りだした。

一方、それに対抗すべくひとしきり考えた僕の脳裏に思い浮かんだのは『恋する惑星』の『夢のカリフォルニア』だった。

ママス&パパスの、あの切なく哀愁漂う感じが妙に画にマッチしていたのを思い出し、いざ「俺はね・・・」と口に出しかけた途端。



「カフォルニア」か「カフォルニア」か、わからなくなった。



そこで素直に「どっちだっけ?」とカミングアウトしていればよかったのだが、さすがにいい歳して聞くのもアレだなと少し躊躇った結果、

「俺はね、あれ。『恋する惑星』のさ、ほら、『夢の・・・」

と、語尾をフェイドアウトする作戦を敢行した。

すると、幸いにも知人が「ああ、あれだろ」と即座に反応してくれたので思わず耳をダンボにして正解を待つと。










「あれだろ。『夢のカーフォーニャー』」















超ネイティブな発音された。










あまりの流暢さに判定不能だったので、その後は僕も『夢のカーフォーニャー』で通すことを余儀なくされた。

しかし、結局どっちなんだという残尿感にも似たモヤモヤ感が残ってしまい、だんだん会話そっちのけで「カリ」なのか「カル」なのかが気になりだした。

次々とタイトルを並べる知人に対して生返事しつつ、どうにかして白黒はっきりさせる方法はないかと考えた末、僕は名案を思いついた。


紙に書けば一目瞭然じゃないか―


さっそく「これまでに言った曲を、ちょっと書き出してみないか?」と至極ナチュラルな提案をすると、有無を言わさずカバンからペンとメモを取り出し、当然の如く知人に押しつけた。

はやる気持ちを抑えきれない僕は、司令塔気取りですぐさま本題へ。

「えーと、じゃあまずは、ほら、俺がさっき言った『夢の・・・」

すると、知人は「あ、はいはい」と思い出したようにペンを走らせた。










『夢のカーフォーニャー』















まさかのネイティヴ表記。










思わず唖然としつつも「おい、ちゃんと書けよ」と冗談ぽく突っ込むと彼も「だよな、悪い悪い」なんて言うから、やっぱり冗談だったんだと胸を撫でおろしたところ、なんと今度は奴さんから驚くべき提案が。


「せっかくだから、原題で書こうか」


彼の英語力がどれほどのレベルかは知らないが、さっきの流暢な発音を聞く限り大丈夫だろう、しかも親指を立ててOKサイン&ウインクまでするもんだから、これはもう全幅の信頼を寄せていいと確信した。

かくして、いよいよ正解発表。

しかし、僕が緊張の一瞬に備えてペン先に注目しているにも関わらず、どうも知人の様子がおかしい。

なんだか、いっこうに書き出す気配がないのだ。

ついさっきまで「GOOD LUCK!」と空でも飛びそうだったのに急に「あれ、ド忘れしちゃった」なんて言い出して、ペンは宙を彷徨うばかり。

なんだか雲行きが怪しくなってきているのを薄々感じつつも、それでもようやく彼が重い腰を上げるように書き始めたので、僕は待ってましたとばかりに身を乗り出してメモを凝視したらば。










KALFOLNYA DOREAMIN















WHAT?










なぜ正しいスペルも知らないくせに彼が原題で書くと言い出したのかは永遠の謎だが、とりあえず最初のスペルが「C」ってことくらいは僕も知っていた。

それだけに、彼のことを過大評価して「発音が超ネイティヴだ」などと奉っていた自分が途端に馬鹿に思えてきた。

その後も知人はスラスラと間違いだらけの原題を書き連ねていたが、僕にはもう口を挟む気力すら残っていなかった。


結局、店を出るときに残ったものは、間違った綴りだらけのよく解らないメモと「カリ」だか「カル」だか解らずじまいになったままのモヤモヤ感。

しかし、知人を責めることはできないし、ましてや偉そうなことを言う資格などないだろう。

なぜなら彼と別れて帰宅後、僕は50/50の戦いにすら敗れたのだから。















DREAMIN
















カリフォルニアなんて、夢のまた夢である。



(了)




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東京にもあったんだ。

  • 2007-05-16 (Wed)
  • Note
近頃、やたら福山が『東京にもあったんだ』と歌っている。

「こんな素敵な情景が東京にもあったんだ」と歌っている。

それはそれで結構なのだが、その一方で僕はこう思うのだ。


「東京にあったからよかったんだ」と感じるものもあると。



たとえば『東京タワー』。



言わずとしれた東京のシンボル。真赤にそびえ立つ333。

これが東京じゃなくて、仮にこんな場所にあったらことだ。











ここに建設されれば、おのずと『津タワー』になるだろう。

タワーのくせに「今日、DVDとか借りてく?」な雰囲気。

「名作で泣こか」って気にもなるじゃないか。ならないか。


ちょっと地域限定し過ぎたので県レベルで再考してみるも。





三重





これはこれで、やはり『三重タワー』になっちゃうはずで。

普通に声に出して読むと、どう聞いても「見えたわー」だ。

いったい、そこから何が見えるんだか解ったもんじゃない。


そう考えてみると、『東京タワー』は東京にあって本当に、





良かったわー。




ていうか。

平気でこんなことを書く自分が、つくづく嫌になったわー。




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手帳は人生を表現する

社会人といえばスケジュール管理、スケジュール管理といえば手帳、というわけで手帳をいつも持ち歩いているが、僕が本来の役割にも増して重要視しているのは、

「手帳はそこに書かれた情報によって持ち主の人生を表現する」

という一種のノスタルジアである。

長年愛用している手帳はコレで、第一弾(02年版)から毎年購入し続けており、使い終えた手帳も全部保管するようにしている。

読み返せばいつでも過ごしてきた時代を思い出せる、ということもあるが実は別のちょっとした企みもある。

子供が大きくなったときに手帳を見せて「お前が●歳の時、俺はこんなことをしていたんだよ」というふうに“父の人生の歩み”を伝えたい、そんなことを密かに考えているのだ。

手帳は、社会人として日々の生活に欠かせないだけでなく、人生の年輪を感じることもできるし、我が子とコミュニケーションを図る楽しみも持てる。

そんな粋なことができるのはアナログ手帳だけだなと思っているうち、押入れの古い手帳に、つい手が伸びた。

ひとたび読み始めると若い頃の初々しい仕事ぶりが蘇り、昔のアルバムを紐解くように時間を忘れて読み耽ってしまった。


ところが。

途中から、意味不明な記述が多いことに気がついた。

どうも僕は手帳に書き込む際にざっくりとしか書いてなかったようで、いま読んでも内容の核心を思い出せない言葉だらけなのだ。

たとえば、ある日の欄にこんな記述が残っていた。



『月火木金=ゴミ』



ゴミの収集日だ。

打合せ予定の隣に何気なく書かれたその文字は何も問題なさそうだが、実はこのうち一日は『燃えないゴミの日』なのである。

肝心の種別表示が書ききれておらず、普段からよく仕事で詰めが甘いと言われる所以が、こんなところにも露呈していたのを痛感する。

また別の日には、こう書いてあった。



『田中→加藤』



まさか『ジェフ→藤川→久保田』というように投手継投の様子を記したのではないだろうし、テレビドラマの人物相関図でもないはずだ。

たぶん取引先の担当者が替わったとか、そんな内容だったと思うのだが詳細は全く覚えておらず、田中さんも加藤さんも忘却の彼方である。


とにかく、僕の手帳には謎の言葉が並んでいて、意味不明な記述が次から次へと発掘された。



『大木に500円(20日まで)』


『髪のやつ買うこと』


『18時、だらいらま。遅刻NG』


『人生は延長戦』




本当にしょうもないことばかり書いてあった。

書いた当時には必要な情報だったのかもしれないが、そもそもこれらが必要な情報だったという事実が、また情けなくなってくる。

たかだか500円の貸し借りまで記入する、金銭感覚。

単語が思い浮かばず「やつ」と書き殴る、いい加減さ。

たしかにダライ・ラマ氏を相手に遅刻しちゃいけないと思うが、まさか本物に会うはずもなく、むしろ誰だか解らない今となっては平仮名表記が不気味さを漂わせる。

最後の『人生は延長戦』にいたっては“ウチダのオリジナル格言”で、何かの拍子に思いついて意気揚々と書いたのだろうが、当然ながらこれも何のことか解らず、現在得られるのは最大級の恥辱だけだ。


というわけで、冒頭に述べたことは全力で撤回させていただきたい。


「手帳はそこに書かれた情報によって持ち主の人生を表現する」


「しかし、それを誰かに見せるべきではない」



少なくとも、僕に限ってはとても見せられる代物ではないと悟った。

考えを改める決定打となったのは、次の記述を見つけたからである。

ある日の欄の走り書きを見て、僕は絶望的な気分に陥ってしまった。




















『丸刈戦隊ゴリンジャー』

『色欲戦隊ゴウコンジャー』

『下着戦隊ブラジャー』





















これはもう、ちょっと、どうにも、弁解のしようがない。

人として、絶対に入ってはいけない領域に突入した感じ。

僕は、何を考え、何を思い、何のために書き残したのか。


非常に残念だし、誠に遺憾である。

だが、手帳は雄弁に物語っていた。



息子よ、すまん。

君の父親は、頭の中がかなりマズいことになっているようだ。



(了)




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シナモンの余談。

  • 2007-05-12 (Sat)
  • Note
先日、シナモンが好きだという話を書いたが、シナモンについて別の些細なエピソードを思い出したのでユルい感じで書いておこうと思う。

ちょっと前に、自宅近くにある小洒落た雰囲気のパン屋で『シナモンフェア』なるプチ催しが行われていた。

シナモニストの僕はそれを知るや否や、もちろん喜び勇んで即入店。

自動ドアが開くと、店内にはあの崇高なスメルが充満していた。

そこはまるで、都会のオアシスというか、天国に一番近い島というか、パラダイス銀河というか。ちょっとした桃源郷。もしくは極楽浄土。

シナモンロール、シナモントースト、シナモンドーナツ、etc...。

店の一角がシナモンづくしになっていて、当然の如く僕はそれらのパンを大量に買い込んでレジへと向かったのだが、なんと。

会計のとき、店員がお釣りと商品を僕に渡しながら、とんでもない発言をなさったのである。


「えー、こちら140円のおつりと・・・」




















「おシナモンになります」




















フランスパン(バゲット)で殴ってやろうかと思った。


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犬のおまわりさん

近所に野良猫が多いらしく、盛りのつく頃になると夜な夜な雄たけびをあげている。

深夜に響き渡るその声は、赤ん坊の泣き声のようでもあり、酔った親父の裏声のようでもある。

ただひとつ言えるのは、たとえ猫であっても情事の際に発する声は決して「ニャンニャン」などという可愛いものではないということだ。

そりゃあ、動物が本能丸出しで行動してるんだから、リアルな喘ぎ声になって当然だろう。


一方で、そんなこんなを全てオブラートに包むのが、童謡の世界。

いつの時代も、擬人化された動物達が楽しげに鳴き合うのだった。


だが、いまのご時世にそんな楽観的でいいのか?

いろんなことを、ないがしろにしてていいのか?

やはり、真実は正確に伝えるべきじゃないのか?


たとえば、『犬のおまわりさん』。


「迷子の迷子の子猫ちゃん、あなたのおうちはどこですか♪」


いきなり「子猫ちゃん」って言い草はどうかと思うぞ。

名前が解らないにしても「子猫ちゃん」て。

それとも、ナニか。

お前はオザケンか。

じゃあ、クールな僕はまるでヤングアメリカンか。



それから、その子猫ちゃんもやっぱりちょっとおかしい。


「ニャンニャンニャニャン、ニャンニャンニャニャン♪」


泣いてばかりいるくせに、やけにリズミカルじゃないか。

本当に泣いてんのか?もしかして嘘泣きなんじゃないか?



そして、締めの部分に至るといよいよ大変なことになる。


「困ってしまって、ワンワンワワン、ワンワンワワン♪」


おいおい、ちょっと待ってくれよ。

曲がりなりにも警察官なんだろう?

「ワンワンワワン」て。

なに子猫ちゃんに釣られて吠えまくってんだよ、お前。

なんか負けず劣らずメロディアスに鳴いちゃってるし。

あ、お前もしかして、むしろ浮かれてるんじゃないか?



ていうかさ。

犬のおまわりさんよ。

いちおう、二番では烏や雀に聞き込みしてるようだけど。

結局、ずっと「ワンワンワワン」って鳴いてるだけだろ?

それって、ただの怠慢行為だよ?

俺に言わせりゃ、職務放棄だよ?

もっと真面目に仕事しろよ。

こちとら税金払ってんだよ。


「犬のおまわりさん、困ってしまって、一定期間は保護したものの届出がなかったために動物愛護センターへ移送することとなり、その後のセンターにおける保護期間も過ぎてしまい、非常に残念ですが最終的に子猫ちゃんは処分されることになりました♪」


これだったら、解るよ?

「ワンワンワワン」って泣いちゃう気持ち、痛いほど理解できる。


でもさ。

俺、嫌だよ。

そんなの、あまりにも可哀想すぎるじゃないかよ。

きっとオザケンも体クネクネさせながら号泣だよ。


だからさ。

そんな結末にならないように、親身になって全力で捜索してやれよ。

子猫ちゃんの運命はお前に懸かってんだから、もっと気合入れろよ。





頑張れ!

犬のおまわりさんっ!!
















って、なんだこれ。



(了)




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千の風にされて。

  • 2007-05-08 (Tue)
  • Note
「私のお墓の前で泣かないでください」

って、のっけから凄い歌詞だと改めて実感する『千の風になって』

まさか、その影響だなんて思いたくはないけれど。



「私の個室の前で消さないでください」



真っ暗で何にも見えないっつーの!
思いっきりふんばってたっつーの!
大事な用足してる最中だっつーの!



「そこに私はいません」



だから、いるっつーの!



誰か、我に光を。

嗚呼、カミよ・・・


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たまには初心に戻ろうじゃないか。

  • 2007-05-02 (Wed)
  • Note
さーて、来週の『サザエさん』は・・・


‐中島から誘われるままに、野球野球の毎日です‐

「お疲れ、カツオ」


‐嫁の実家で同居して、自分を装い続けています‐

「おすましマスオ」


‐近ごろ、めっきり大人っぽくなったと評判です‐

「イイ!ワカメ可愛い!」


の3本です。

お楽しみに!


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シナモン

僕はシナモンが好きだ。

数ある香辛料の中でも独特の甘味と微かな辛味が融合した味わいが堪らない。まったく、あの鼻を撫でるような芳醇な香りときたら!どうにも異国情緒を感じさせてくれるじゃないか。かつてこれほどまでに素晴らしいスメルが他に存在したでしょうか?


僕が初めてシナモンと出会ったのは忘れもしない、かなり昔のことだ。

小さい頃、親の行きつけの喫茶店に一緒について行くと決まってトーストを注文してくれた。

分厚くて、カリッと焼けていて、バターがたっぷり塗ってあり、仕上げにシナモンシュガーが大量に振りかけてあるシナモントースト。

これがもう、絶品で。デラ絶品で。

以来、僕にとってトーストといえはジャムではなくて、シナモン。

シナモン、シナモン、の日々。

シナモンパウダーを舐めては悦に入ったり、砂糖の分量を調整しながらマイシナモンシュガーを作ってみたり。

いわば、若きシナモニストだったのである。


だが、そんな僕にも大人の階段を登る日が来るわけで、大学生になったある日、衝撃的な事実を知ることとなった。

それは、当時まだ付き合いはじめて間もない女の子と、デートの途中で通りかかりの喫茶店に入ったときのことだ。

どうも珈琲専門店らしくメニューには豊富な種類の豆の銘柄が並んでいたのだが、ふとその中に『シナモンコーヒー』なる文字を発見した。

まだお互いに緊張気味で会話も探り探りの段階だったので、話のネタになると思った僕はどんなものか知らぬまま意気揚々とオーダーした。

「俺、シナモンが好きでさー」

「へー、そうなんだー」

「シナモンって、ほら、すごく香りがいいだろ?」

「うんうん、料理するときたまに使うよー」


取りとめのない会話をしているうちに、ウエイターがやってきた。

目の前に置かれたそれは一見、なんの変哲もないコーヒー。

とりあえず、一口だけ飲んでみる。

シナモンの風味がほんのり漂った。


ほう、これがシナモンコーヒーとやらか。


だが、思い描いていたほどの香りは感じられなかった。

と、カップの傍に気になるアイテムを発見した。

木の皮を丸めたような変な棒が、添えられていたのだ。

僕は、一瞬たじろんだ。





この棒は、なんぞや?






当時の僕は『シナモンスティック』という代物を全くご存知なかった。そもそも僕はずっと“シナモン=粉”だと思っていたのだ。

向かいを見ると、普通のコーヒーを頼んだ彼女の手元にはない。

この棒は、シナモンコーヒーを注文した僕だけのオプションだ。

てことは、あれか?

これを使って、何かしろってことか?


おもむろに棒を手に取ってみる。

鼻に近づけると、シナモンの香り。

なるほど。

この棒を利用してコーヒーを飲むことで、コーヒーがシナモンコーヒーへと正式に昇華するわけだな。


さて。

どうやってシナモンコーヒーたらしめるべきか。


棒よ。

お前さんは、いったいどんな任務を背負っているんだい?


そもそも、この棒は食べられるのか?

硬そうだけど食べても大丈夫なのか?

ちょいちょい、かじったりするのか?

いや、待てよ。

なんかタバコっぽい雰囲気もするぞ。

もしかして吸うのか?

コーヒー飲んで、棒吸って、なのか?

そうやって、交互に嗜むものなのか?


彼女の手前、下手なことはできないと思った僕は、正しい解を導くために考えた。そして、考えに考え抜いた末に出した結論がこれだった。















棒をコーヒーに浸しながら舐め回す















コーヒーの中で棒をちゃぷちゃぷ泳がせてしゃぶるのが、最もシナモンの香りを強烈に感じる気がしたのだ(最初は食べるのだと思ったけれど少しかじってみたら口内に異物感を感じたので速攻で却下した)。

僕は、とにかく必死だった。

彼女とのトークを積極的にリードしつつ、未知の飲料とも格闘するというハードワーク。慣れた手つきを装ってひたすら棒をねぶりながら、僕は懸命に話しかけていた。

いま思えば、彼女の笑顔が終始ぎこちなかったのは緊張のせいだけじゃなかったのかもしれない。いや、きっと見て見ぬふりをするのに神経を使っていたのだと思う。

その証拠に、僕がシナモンスティックをレロレロやっているところへウエイターがやって来て、



「お客様、そちらはかき混ぜるのにお使いください」



と160キロのストレートで指摘されたとき、彼女はなんだか僕に申し訳なさそうにしていた。

その後、瞬間的にマズいと思った僕が、



「あ、ああ!そうそう、その手があったね!」



などと意味不明な弁解を続けるのを見るうちに、彼女はようやくホッとした表情になり、初めて声に出して笑ってくれたのだった。





まあ、要するに。


ベタな話だけど『恋にはスパイスが必要』ってことで。


ここはひとつ、よろしくどうぞ。



(了)




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