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メイドカフェ

メイドカフェ


世の中には、さまざまな種類の喫茶店・カフェが存在してきた。

純喫茶、ジャズ喫茶、ゴーゴー喫茶、ノーパン喫茶、
オープンカフェ、メシカフェ、スポーツカフェ・・・

とにかく、時代に呼応してさまざまな店舗形態が出現してきたが、
いまはやはり、これだろう。



メイドカフェ(メイド喫茶)



店員がメイドの格好しているから、メイドカフェ。

現代が運んできた、新しいカフェの形態である。

僕は残念ながら行ったことがないので何とも言えないのだが、
いろいろな情報から推測する限り、なかなか興味深い空間だ。


なにしろ「ご主人様」呼ばわり、である。


入店した途端、最上級の呼称である「ご主人様」なのだ。

さっきまで、おでん缶を片手に辺りを徘徊していた者が、
メイドの前では、れっきとした「主人」になるのである。

「ご主人様」の響きに舞い上がり、店員のメイド衣装に萌え、
独自の用語を駆使しつつ、非常に専門的な会話に終始する。

現実世界に突如現われた非現実世界を堪能する、それこそに
メイドカフェの存在意義があるのならば、それはそれで良い。

需要と供給の関係からしても、たいへん結構なことである。


だが、果たして本当に彼等は「ご主人様」と呼ばれたいのか。


素人考えで申し訳ないが、その呼称が寵愛するアニメの影響か
なにかだとしても、彼等も、実はそれほど「ご主人様」などと
呼ばれることに、価値を見出してはいないのではないかと思う。

それは、たとえばフィリピンパブで「シャチョサーン」などと
呼ばれる程度のものではないだろうか。

せめて、そうであって欲しい。

否。

むしろ、そうでないと困るのである。

自分が「ご主人様」であるか否かを、本気で考えはじめると、
それはそれで大変なことになってしまう気がするのである。


仮に、彼等が“ふと我に返る瞬間”を迎えてしまうとしよう。

すると、こんな思考が働くのではないかと思うのだ。



店のドアを開けた途端に「お帰りなさいませ、ご主人様」と
お辞儀で出迎えるメイドの声に、ふと我に返り、心の奥で呟く。

「自分は果たして、本当に主人たる働きを全うできるだろうか」


優しく席へ案内してくれるメイドに、心の奥で呟く。

「メイドの貴方を前にして、主人として威厳を持てているのか」


甘い声で注文を取りに来たメイドに、心の奥で呟く。

「自分は、『ご主人様』と呼ばれる価値のある男なのだろうか」


たどたどしくドリンクを運ぶメイドに、心の奥で呟く。

「正直、自分にはその自信が無い」


持参したカメラでメイドと写真に納まりながら、心の奥で呟く。

「自分は、生れた時からの日蔭者のような気がしてゐます」


冷めたコーヒーを手にメイドを眺めながら、心の奥で呟く。

「そもそも自分には、人間の生活といふものが見当つきません」


笑顔でレジ対応するメイドに金を渡しながら、心の奥で呟く。

「思へば、恥の多い生涯を送ってきました」


店を出て、眩しい太陽の下に晒されて、遂に思う。

「もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました」










人間、失格。










メイドカフェで、太宰を語ってはいけない。

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