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1年分

1年分


企業が仕掛けるキャンペーンやテレビ番組が提供する目玉賞品で、
『1年分プレゼント』という内容のものを目にすることがある。

ある品を1年間分あげてしまおう、というちょっとした暴挙である。

1年分とは、365個セットだったり、年間の平均消費量だったり、
対象となるものによって、その定義は曖昧なのだが、それにしても





1年分て。





この発想は、どうかと思うのである。

たとえば、あるとき『カップラーメン1年分』に当選したとしよう。

平和な毎日を過ごしていたある日、いきなりダンボールの山が届く。

なんのことかと驚いてる暇もなく、配達業者は大量のダンボールを
家の玄関に置いてゆく。

茫然としながら納品書にサインをし、ダンボールを開梱してみると、
そこにあるのは、ただただ、カップラーメンばかりなのである。

とりあえず、数を数えてみると、同じ商品がきっちり365個ある。

毎日食べろと言わんばかりの数字が、ますます途方に暮れさせる。

途方に暮れながらも、ひとつ作って食べてみる。

それなりに美味いが、心に去来するのは喜びよりもむしろ不安だ。

とりあえず、部屋の中が落ち着くまでは誰も呼べないな、と思う。

だって、そうだろう。

仮に、知り合いが来たとする。

知り合いは、ダンボールの山を見ると、まず間違いなく言うのだ。










「え?そんなに『ラ王』、好きなの?」










殴りたくなる瞬間である。

誰が好き好んで、ひとつの商品を365個も買うものか。

俺は、そんなに計画性のない人間に見えるのか。俺は、馬鹿者か。

悲しいかな、この一言がこれまでの二人の関係に暗い影を落とす。


さらに、別の知り合いも、来るなりダンボールの山を見て、言う。










「なに?ラーメン屋はじめるの?」










蹴り飛ばしたくなる瞬間である。

いったいどこの誰が、そんなことを考えるというのか。

俺は、カップラーメンを元手にしてラーメン屋を興そうとする、
そんな奇特な人間に見えるのか。俺は、変人か。

悲しいかな、この一言も、これまでの関係に亀裂を生じさせる。


そして、また別の知り合いが来たとき、事態の深刻さに気づく。

それはつまり、こういう深刻さのことだ。


その知り合いは、他の者と同様に半端でない数のラーメンに驚く。

ひとしきり驚いたら、せっかくだからと365分の一杯を食べる。

カップラーメンを食べながら、事の顛末を興味深く聞いたりする。

なるほど、と一応の理解を示した後で、彼は事も無げに言うのだ。















「じゃ、お前、今日から『ラ王』な」










泣きたくなる瞬間である。

プレゼントに当選したばっかりに、ニックネームまで貰うことに。

俺は、知らない人に「ラーメン大好き人間」という先入観ありきで
見られ続けてしまうのか。俺は、小池さんか。

悲しいかな、この一言は、これまでの人生を一変させる力を持つ。


結局のところ、『1年分プレゼント』に隠されているのは、
せっかく当たったプレゼントに振り回される人生、である。

おおげさに聞こえるかもしれないが、今回挙げたラーメンの例を、
他のものに置き換えてみるといい。


たとえば、それがコンドームだったら、どうだ。


考えただけで、相当やっかいなことになりそうである。

なにしろ、1年間分のコンドームが自宅に所狭しと置かれている。

使うあてがあるのか、ないのか、それはそれで問題のひとつだが、
なにはともあれ、当選したという事実を、口外できる話ではない。

とにかく、商品の特性上、外に漏らすわけにはいかないのである。










オチはともかく、とりあえず、いろいろ押してみてほしい。




あとコチラも、ぜひ投票してほしい。

『日本ブログ大賞2006(読み物部門)』


ぜひ投票してほしい理由は、コチラ。

『にんげんだもの』


〔特別編集後記〕++++++++++++++++++++

今回の文章は、ここ数日の本ブログへのアクセス数が、これまでの
1年分に相当したという事実から、インスパイアされたものである。

原因は、パイ氏の『虚言症の戯言』でご紹介いただいた、
ということに尽きる。
大変光栄であると同時に、その人気と影響力には非常に驚いている。

おそらく、いまご覧いただいている殆どの方は、パイ氏のブログを
経由しているのではないかと思われるが、そうはいっても、やはり
『虚言症の戯言』について触れさせていただきたい。

年齢にして10歳以上若く、身長にして10cm以上高い、パイ氏。
彼の書く文章はシンプルな面白さがあり、そして人懐っこさがある。
そして、本ブログを、世辞が大半とはいえ最大級で賞賛してくれた、
その事実にこそ、彼の人柄の良さがあらわれていると思う。
師匠とまで呼んでいただいたが、こちらが師匠と呼びたいくらいだ。

若いのに、偉いのねえ、である。若いのに、面白いのねえ、である。
若いといえば、読者層も若いようで、コメント欄がピチピチしとる。

まあ、それらをひっくるめて、すべてが魅力的なブログなのである。


パイさん、『虚言症の戯言』経由でお越しの皆さん、本当に有難う。

こんなブログで良ければ、ぜひまたお越しいただければ幸いに思う。

あとは、ネットもほどほどに、ぜひテストも頑張っていただきたい。

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