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地球は青かった

地球は青かった

先人達は、事柄の本質をいたってシンプルな言葉だけで見事に捉え、
万人の胸に響く「名言」として、あらゆる思想・哲学を遺してきた。

とおおげさに言ってはみたものの、実は「名言」という言葉自体は
広義であり、世界は名言で溢れているといっても過言ではない。

そんな中、僕が気になるのは「特別な状況だから生まれた名言」だ。

世界一とか世界初とか、日常にない環境だからこそ名言に成り得た、
そんな言葉である。


例えば、人類で初めて宇宙飛行を成し遂げた者は、こう言った。






「地球は青かった」





名言である。

シンプルに、本質を見事にとらえている。



ていうか、そのまま。



ただ、見たまんまの印象を答えただけなのである。

名言には違いないのだが、言ったもん勝ち、という気がしてきて、
これなら別に「地球は丸かった」でも良かったのではないか。


 「ほら、月も太陽も丸いからさ。
  地球も丸いかもなって、うすうす思ってたのよ。
  そしたら案の定、丸いじゃない。
  で、思わず『丸かった』って言っちゃった」


そんな気持ちでユーリ・ガガーリンが発言していたとしても、
おそらくは名言として語り継がれていたに違いないのである。


そして「青い」「丸い」という客観的事実が名言になるのなら、
彼が、興奮気味になって感情に任せた発言をしていたとしても、
やはり名言になった可能性は高いと思う。





「地球は凄かった」





以下、ガガーリンの弁である。



 「なんかさ、とにかくスゴいんだわ! 
  なんたって、俺、人類初じゃない?
  いやあ、マジいいもん見せてもらった。
  もう『凄かった』としか言えないって」




これはこれで、臨場感溢れる名言として語り継がれた気がする。


だが、幾らシンプルで本質を捉えているとはいえ、名言として
これは駄目だろうと思われるものもある。

たぶん、こういうのはよくないはずだ。















「地球は見つかった」









そりゃあ、そうだろうよ。

そうでなければ、あんたは何のために行ったのかという話である。

当たり前の事実だとしても、これはちょっといただけないと思う。


ましてや、こういうのも駄目である。















「地球は馴染めなかった」









もう宇宙人気取りである。

地球にいたときに、どんな嫌なことがあったのかは知らないが、
ちょっと大気圏から出ただけで、外からモノを見られては困る。


そして、こうなってくると、もう収拾がつかない。















「時給は安かった」










いったい、なにを言い出すのだ。

命を賭けた仕事にしては、割に合わない額だったかも知れないが、
世界中が期待する中での発言がこれでは、お粗末にもほどがある。















「野球はどっち勝った?」










あんたは、どこまで野球バカなのだ。

宇宙に出ているときでさえ、ずっと試合が気になっていたのか。















「故郷はカルカッタ」










もう、なにがなんだか解らない。

宇宙飛行を終えて、いきなり自己紹介などされても困るのだ。


そもそも、ガガーリンはロシア人である。


嘘をついてまで、韻を踏む必要はないのである。

結局、名言云々ではなく僕のさじ加減ひとつだ。


“お遊び”が過ぎたので、最後に興味深い数字を紹介したい。



1時間48分



1961年4月12日、有人宇宙船『ヴォストーク1号』が、
A-1ロケットによって打ち上げられ、地球周回軌道に入り、
大気圏外を1周して帰還するまでに要した飛行時間である。


そして。

僕は、この文章を書くのに、















もう、3時間以上かかっとる










「地球は丸かった」
「地球は凄かった」
「地球は見つかった」
「地球は馴染めなかった」
「時給は安かった」
「野球はどっち勝った?」
「故郷はカルカッタ」


こうして並べると、我ながら自分の馬鹿さ加減に呆れてしまう。

なにしろ、これらを生み出す間に、地球を2周できるのである。





「短い人生は時間の浪費によっていっそう短くなる」

―サミュエル・ジョンソン(1709~84)



(了)
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