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カリスマのサイン会(後編)

カリスマのサイン会(後編)

(前編のあらすじ)

カリスマホスト・芳晶せいじ氏のサイン会に出かけたが、
思いっきり浮いている自分の存在に気づいてしまった―

※詳しくはコチラ

+++


少なからず場違いな存在だった僕は、サイン待ちの列に並んで
氏の著書『1億欲しいか!』を読んで待ったのだが、いつしか、
周りの視線も気にならなくなるほど、読書に夢中になっていた。


この本、お世辞抜きで面白いのである。


波乱万丈な半生や、氏の考え方がぎっしり詰まって内容は濃い。

にも関わらず、口語調のサラッとしたタッチで書かれており、
とても読みやすくて、あっというまに読めてしまう。

そしてなにより、氏の人柄の素晴らしさと芯の強さを感じる。


一気に半分ほど読み進めてしまった頃、気づくといつの間にか
サイン会の順番がすぐ目の前まで来ていた。

慌てて読んでいたページにしおりを挟んで、前の様子を伺う。


僕の前にいた女の子が呼ばれた。

せいじ氏が女の子になにやら語りかけ、本にサインをする。

氏は、サインを終えると女の子に向かって爽やかな笑顔。

しっかり目を見て握手された女の子はポーっとなったまま、
夢見心地の表情で去っていった。



いよいよ、僕の番である。


係員に促されて、せいじ氏の前へ。

せいじ氏は、なんの迷いもなく僕に「ありがとう」と言った。

分け隔てなく、三十路男を迎え入れてくれたことに安堵する。

僕がサイン本を差し出すと、せいじ氏は僕の目を見て言った。


「お名前は?」


一瞬の出来事で、僕には訳がわからなかった。


「は?」


思わず、聞き直す僕。


せいじ氏は、もう一度、優しく僕に問いかける。


「お名前は?」


当然の問いだった。サインをする為の宛名を聞いているのだ。


僕は、やっとのことで返答した。


「ウチダ、です・・・」


ところが、せいじ氏は三度、優しく僕に問いかける。










「いや、下の名前は?」















ポッ















男性に下の名前を聞かれるなんて。


体温が3度ほど上がった気がした。

なんだ、このこそばゆい感じは。

氏にしてみれば、何百人も相手に同じことをしているのだから
当然のやりとりなのだが、僕にとっては、もはや未体験ゾーン。


チェリーボーイ丸出しである。


女子のハートは、こうして射止めてしまうものなのだろうかと、
何気ないやりとりの中に、なんとなく極意を垣間見た気がした。


僕は、どうにか言葉を振り絞って小声で伝えた。


「シンスケ、です・・・」


せいじ氏は、ようやくペンを走らせる。

サインした本を僕に渡すと、なんと手を差し伸べてくれた。

しっかり握手を交わす、カリスマホストと三十路男。


と、そこで僕はようやく本来の目的を思い出した。

雑誌でブログを紹介していただいた御礼を言いに来たのだった。

僕は、せいじ氏の手の温もりを感じながら告白する。


「少し前に『プレイボーイ』で紹介していただいて・・・。
 僕、あのブログの作者なんです・・・」





「あー、『そう、妄想も嘘。』!」




嬉しかった。

せいじ氏は、すぐに理解してくれた。

それも、ただ理解しただけでなく、本ブログのタイトルが


カリスマホストの口から、スラスラと。


これは凄いことである。


なにしろ、本ブログのタイトル、よく間違えられるのである。

「そう、嘘も妄想。」とか、「もう、妄想と嘘。」とか。

ひどいのになると「そう、嘘を申そう」とか間違えられ、

武士が思いつきで嘘を語りだすようなタイトルはなんだ

と問い詰めたくなるほどだ。

本タイトルのルーツは、過去記事を参照していただくとして、
これを機に“うろ覚え”していた方は、ぜひ覚えてほしい。



話が逸れた。


とにかく、すぐにピンときて、スラスラとタイトルが出るのは
本当によく読んでいただいているというなによりの証である。



僕は、ひたすら感動していた。

正直、胸がキュンってなった。

“恋する乙女”に、なっとった。


ほんの数十秒ほどの対面だったが、来て良かったと思った。



帰り際、せいじ氏にこんなことを言われた。



「今日のこと、ブログに書いてくださいよ」



僕は、応えた。



「もちろんです。凄いですもん、この雰囲気」



カリスマホストは、嬉しそうに微笑んだ。

そして、待っていた次のお客さんの相手をはじめたのだった。





そんなわけで。



いまこうして僕は、せいじ氏との約束どおり、書いている。















かれこれ、2週間も前の出来事を。















『そう、更新も遅。』



(了)
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