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卒業 (中編)

卒業 (中編)

〔はじめに〕

今回の文章には表現上、前回以上に読まれる状況によっては
不適切と思われる箇所が幾つかある。

特に食事中の方はご遠慮いただいた方が無難に違いない、
と先にお断りしておく。


+++


(前編のあらすじ)

恐る恐る、僕は『う・ん・ち』を手に取った―

※冒頭から誤解を招きそうな一文になってしまったので、
 前編を未読の方は、僕の名誉の為にも必ず読まれたい。
 
※詳しくは、コチラ


+++


手に取った『う・ん・ち』は、固くて結構な大きさだった。

とか言うと、さらなる誤解を招くようで恐縮だが、要するに
『う・ん・ち』はハードカバーの幼児向けサイズの本
だったのである。


“う・ん・ち”の大きな文字と、排泄中の動物達を配して、
本の枠に沿って“とぐろ巻きうんち”が並んだデザイン。

その堂々とした装丁に、僕は大きな拍手を送りたくなった。

ぱっと見ただけで思わず捲ってみたくなる、そんな表紙だ。


捲ってみた。


まず、冒頭に登場したのは、ライオンのうんちである。


とびっきり、くさいらしい。

匂いの強さも王様だそうだ。

いつも、肉ばっか食ってんだもんなあ。

やっぱり、百獣の王って凄いんだなあ。

とかなんとか思うよりもまず、なにが凄いって、










オールカラーで実物を掲載










のっけから、たいへんなことになっとるのである。

ピントばっちりのカラー写真なのである。

写真だから当然だが、とにかくリアルなのである。


念のため確認するが『う・ん・ち』は幼児向け図書だ。

なので、もちろん全編通して非常に可愛い仕上がり。

いろんな動物の仲間達のうんちが、可愛く掲載されている。

排泄物でなく、ファンシーなアイテムとして扱われている。


しかしながら、うんちそのものは、可愛くもなんともない。










リアルだから。










ライオンのは片面(1ページ)だが、象になると両面扱いだ。


特大のうんちが見開きでドーン、である。


ひと言でいうと、壮観である。










リアルだけど。










そんななかで意外な発見だったのが、バクである。

バクのうんちも、見開きで紹介されているのだった。

バクはライオンよりも小さいからだで大きいのをするらしい。

写真の横には、こんなコピーが添えらていた。


「うんちのゆめもでっかいのだ」










なんだ、それは。










巧く引っ掛けた、的な文章だが意味不明なことこのうえない。


要するに、この本は言わば“動物のうんち大図鑑”なのだが、
やはりというか、まさかというか、ヒトのも掲載されていた。

他の動物の場合は、いわゆる“きばっている”写真とともに
うんちが載っていたけれど、そこは編者も配慮したのだろう、
問題のページに載っているのは、座った赤ん坊の写真だった。

ただ気になったのは、隣ページにチンパンジーも座っており、
見開きの中央部に、その二種類の動物のうんちが並んでいて
「とてもにてる」と評してあったのである。

なるほど、たしかによく似ている。

比べれば比べるほど、そっくりだ。

瓜二つ、と言っても過言ではない。

ていうか、




















我が子そっちのけで

糞をまじまじと見つめる僕は、

いったい何者だ。















読者の方々も恐らくすっかりお忘れだったこととは思うが、
もとはというと僕は、息子の読書待ちの身だったはずだ。

なのに、幼児向け図書で自分も夢中になってどうすんだ、俺。

息子が乗り物に夢中になる傍で、父親がうんちに夢中とは。

周りを見渡してみても、熱心に読みふけっている者のなかで
紙おむつを完全に卒業しているのは、おそらく僕だけである。

あまりのスペクタクルな内容に我を忘れてしまっていたが、
これはさすがに、まずい状況だと思わざるを得なかった。

その一方で、我に返った僕は『う・ん・ち』を手にしたまま、
まったく別の想いを感じ始めてもいたのだった。



(もうひとふんばり。つづく)
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