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望郷アワー ~ブログとボクと、時々、オトン~

望郷アワー ~ブログとボクと、時々、オトン~

先日、父親から電話があった。

誕生日を迎えたボクに、田舎から祝いの電話をくれたのだ。

その少し前には母親からもやはり同じ内容の電話があった。

親からすれば幾つになっても子供の誕生日は特別なのだと、
子供を持ったいまなら、ボクにもわかる。

普段は離れて暮らしていて、会話をする機会も少ないので、
こんな日に言葉を交わすのは、嬉しいし有難いことである。

とは言っても、男同士の電話なのでさほど長話にもならず、
短い会話を交わしただけだが、その中でこんなやりとりが。


「お前、あれよ、妄想なんやらいうブログやったかの、
 最近、なんであんな下品なのばっかり書きよるんぞ」



実は、親父は本ブログの読者である。愛読者と言っていい。

その愛読者から、直接クレームが入ったのである。

ボクも話を聞いているうちに、いつのまにか地元の言葉に。


「まあ、ええやないの」

「そやけど、お前。ええ歳した大人が書くもんやないぞ」

「それもひっくるめての笑いやけん、ええんよ」

「仕事も忙しいみたいやけど、忙しい言うてもその一方で
 外国人のちんぽの話やなんや言うて、程度が低いのう」

「まあ、最近は確かにそっち系の話が多いかもしれんね」

「そんなんじゃ、お前、保育園でうんち、うんち言うとる
 ●●(ボクの息子)
と、ちいとも変わらんやないか」



要するに、思考レベルが三歳児と同じだぞ、と。

本ブログの愛読者ではあるものの、その前に、父親として、
人生の先輩として、ひと言物申したかったらしい。


確かに親父の言うことは理解できるし、ちょうど誕生日を
迎えて、またひとつ歳を取ったばかりだ。

単なる言葉遊びに過ぎない文章や、子供じみた文章でなく、
もっと歳相応の大人びた内容に方向転換すべきかもしない。

そんなことを思いつつ、礼を言って親父との電話を切った。



なので、今後はその辺を意識した文章を心掛けたいのだが、
とは言え、急激に変えちゃって違和感があるのも困るので、
今回は、確実に歳相応の話を取り上げたい。

それは、ボクが小学生の頃に親父から聞いた話である。

ボクと親父は28歳離れているので、当時の親父は30代半ば。

まさにいまのボクに歳相応の話だ。


できるだけリアリティを持たせるために、その親父の話を
言葉遣いもそのままに再現したいと思う。

よく解らない方言は、なんとなく雰囲気で感じてほしい。


では、どうぞ。



+++++



「ある日、皇室の殿下の身に緊急事態が起こっての。
 えらいことになったぞー言うて、お付きの者達が
 それを伝えるために殿下の元に急いだらしいんよ。

 『殿下ー、殿下ー』言うての。

 そやけど、いつもおるところに殿下がおらんかって、
 探せ探せ言うて探し回ったんやけど御所は広いけん、
 なかなか見つからんで、みんな弱ってしもうての。

 そしたら、一人がぜぃぜぃ息切らしながら来たんよ。
 『殿下おったぞ!』言うて」



「どこにおったん?」


「便所におったんと」


「便所かあ」


「発見した奴は、個室のほうから声が聞こえてきたけん、
 たぶん殿下なんやけど、自分は下っ端やし恐れ多くて
 声かけられんかったんと。
 
 みんなも便所に入っとるときに声かけるのはどうやろ、
 ということでしばらく待っとったんやけど、緊急やし、
 待っとっても埒あかんぞ、ということになってな。
 
 お付きで一番偉い奴が、そーっとノックしてみたんよ。
 
 『コンコン、コンコン』
  
 いうてな」



「そしたら?」


「そしたら『うーん…』ていう殿下のいかにも苦しそうな
 呻き声が聞こえてきての。
 
 もう、お付きの者がみんな大慌てよ。
 
 殿下の身になんかあったんやないかと言うて、みんなで
 便所の扉をどんどん叩きながら、叫んだんと。



 『殿下ー!殿下ー!!』



 言うて」



「それで?」


「そしたら、殿下が、















 『出るぞ、出るぞー。
 
  もりもり出とるぞー!』















 て言うたらしい」






「・・・」





「お付きの者は、殿下が訳の解らんこと言いよると思って
 さらに『殿下ー!殿下ー!』て叫んだわけよ。
 
 殿下は殿下で、あんまり何度も『出んか?出んか?』と
 聞かれたもんやけん、しまいには





 『ぎょうさん出とるって言いよるやろが!
 
  そんなに疑うなら後で見せちゃるけん、

  ちょっと静かに待っとけ!!』



  って、キレたらしい」






「・・・」





+++++



ボクは、この話を語り終えたときの親父の得意気な顔を
いまでも覚えている。


血は争えないものだ。

親子三代に渡って、うんちまみれなのである。



(了)


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