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UNO

UNO

この世で最も面白いカードゲームは『UNO』だと思う。

単純明快なルールでありながら、ゲーム内容はたいへんに奥深く、大人数でワイワイ楽しめるのはもちろんだが、少人数での戦略的な駆け引きバトルなどは中毒性が非常に高い。たとえば、旅行の一番の思い出が「朝までUNOをしたこと」なんていう経験をした方も多いのではないか。

それほどまでに人を熱中させる力を持つUNOは、トランプと並んで世界中に広く普及しているわけだが、なんと実は世界最古の遊戯らしい。メソポタミアのウノ王朝時代の遺跡から見つかったために『The Ryal Game of UNO(ウノ王朝のゲーム)』という名前で呼ばれ、そこから現在の『UNO』になったという。

そもそもの話、UNOのなにが良いかといえば、なんといっても、残り1枚になったときに「ウノ!」と宣言する瞬間の、あの優越感が良い。勝利目前の高らかな宣言こそが、このゲームの肝である。

この手の予告系では、他にも麻雀の「リーチ」や将棋の「王手」などもあるが、実際のところ、「リーチ」は勝利できる確率はかなり低いし、「王手」は宣言する数手前に勝負がついているものだ。

そこへくるとUNOの場合は、無意味に勝利確信をひけらかすのが素敵だ。だいたい、手元のカードが残り1枚になった時点で参加者は「こいつ、次であがるかも」ということは百も承知なのだ。にも関わらず、あえて声高らかに「ウノ!」を宣言するという茶番劇。

しかも、宣言者には往々にして「悪いね」「お先に失礼」「あと頑張って」的な勝ち組としての余裕が漂いがち。そういう意味では、UNOは『勝者がこれみよがしに勝ち誇れるゲーム』といえる。

ところが“勝ってなんぼ”の勝者しか楽しめないゲームかというと必ずしもそうではなく、別のお楽しみもちゃんとあるのがUNOの凄いところ。

そう、『Wild Draw Four』である。

このカラフルな色紙の爆弾投下は、UNOのもうひとつの醍醐味といっても過言ではない。なにしろ4枚のペナルティだ。1枚や2枚ではなく、一気に4枚。その理不尽さときたら、歌丸がいじられた挙句に言い放つ「座布団、全部持ってけ」にも等しい。

それによくよく考えてみれば、音の響きもなんだかオドロオドロしく聞こえる。だって『ドローフォー』である。なんとなくダークなイメージを連想させるではないか。地方に『怒狼怖王』とかいう名前の暴走族がいてもおかしくはない。


とまあ、UNOについて熱く語っているのには訳があって、先日、このカードゲームが、もはや我々の日常に紛れ込んでいる事実に出くわしたからである。

年末、大学時代の友人達と呑んだときのことだ。

男ばかり10人程で渋谷に集まって忘年会を催した際、年忘れということもあって大いに盛り上がったのだが、その中で一人、暴走して呑みまくる奴がいた。3次会で立ち寄ったバーでもテキーラをショットでがんがん煽っていた彼は案の定、酔い潰れてしまった。

店に迷惑がかかるからと、彼を抱えて外まで引きずり出した途端に路上にへたり込んでしまい、意識は朦朧、目は虚ろ、すっかり廃人同然に。「大丈夫か?」「しっかりしろ!」「ここで寝るなよ!」といくら呼びかけても返事はなく、さすがにヤバいかもと心配になりだした頃、彼はやっと少しだけミネラルウォーターを口にした。

僕は、彼の頬を軽く叩きながら確認するように聞いた。

「どうだ、気分は?」

すると、彼は消え入りそうな声で呟いた。




















・・・ど・・・どろー・・・ふぉー・・・」




















マーベラスである。

明らかに記憶を失くすほど泥酔した男が、息も絶え絶え、やっとのことで発した台詞が、まさかの『Draw Four』。

おそらく「まるで『Wild Draw Four』を食らったような気分だ」とでも言いたかったのだろうが「なぜ、この状況でUNO!?」と思うと、僕は笑わずにはいられなかった。

だが、その後の展開を目の当たりにして、なるほど合点がいった。


彼は呟いた直後に、胃の中の色とりどりの物を一気に吐いたのだ。


通りかかった人々は皆、迷惑そうな顔をしながら『Reverse』された吐しゃ物を『Skip』して避けていたし、人目もはばからずに渋谷の路上で赤・青・緑・黄のゲロを大量にぶちまけた彼は、ある意味『Wild』な男だ。


ただ残念なのは、彼の名が『宇野』ではないということである。




(了)


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