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だるまさんがころんだ

だるまさんがころんだ

子供の頃、よく「だるまさんがころんだ」という遊びをしていた。

当時は何の疑いもなく「だるまさんがころんだ」と言っていたが考えてみれば、だからなんだ、の一言に尽きる。

もちろん「だるまさんがころんだ」がちょうど10音で、素早く10数える方法として広まっていった言葉だということは知っているが、何も「だるまさんがころんだ」ってことはないじゃないか。

もっと他の言葉が広まっても良かったのではと思いつつ調べてみると、更にとんでもないことになっていた。

関西地方では「坊さんが屁をこいた」、関東地方では「インディアンのふんどし」、九州地方では「インド人のくろんぼ」、東北地方では「車のとんてんかん」、等々。



なんなんだ、これは。



この遊びや数え方が広まったのはおそらく昭和の話だと推測するが正直な話、この時代の少年少女は頭がどうかしてたんじゃないか。

子供の頃から知っていた「坊さんが屁をこいた」も、いまになってよくよく考えると相当おかしいし、それ以外の言葉に至ってはどれもこれもシュール極まりない。

「インディアンのふんどし」とか思いつかないぞ、ふつう。

ふんどしを締めて荒野を駆ける姿を想像するだけで込み上げてくるものがある。考案者は世が世ならハガキ職人として大成してるぞ、きっと。


結局のところ“単語の無意味な組み合わせ”が意図的に選択されていたのではないかと思う。当たり障りなく、口なじみ良く、子供レベルで直感的に笑える言葉があえて選ばれ、広まったような気がする。わけもなく口をついて出てしまう言葉。意味を問う必要すらない無自覚な言葉。

しかしながら、いまや時代は流れて平成19年。平成生まれもすっかり解禁のご時世だ。そろそろ「だるまさんがころんだ」も新たな局面を迎えていい頃じゃないか。

そう考えた僕は、このたび自分なりの解釈で「だるまさんがころんだ」をストーリー化してみた。

現代を舞台に、原型である「だるまさんがころんだ」の音を踏襲することに留意しながら、サラリーマン男の悲哀を描いた物語。


紹介する前に、ここでひとつ、あらかじめ言っておきたい。

本ブログには『「くだらない」と「おもしろい」の区別がつきません』というサブタイトルが付いているが、今回ばかりは絶対の自信を持って「くだらない」と断言できる。

それでも読むという方は、ぜひ覚悟して読んでいただきたい。



+++



「か、課長!大丈夫ですか?しっかりしてくださいよ。課長ね、あれですよ、あれ。運動不足。ふだんエレベーターばっかり乗ってるからですよ。知ってます?販促部の坂本部長。あの人、いつも階段使ってるんですよ。販促部のフロア、8階なのに。課長もまだ若いんですから、足腰鍛えたほうがいいですよ」















田沼さんが転んだ。















「か、課長!え、もうあがるんですか?仕事まだ残ってますよ。ちょっと、なに荷物まとめてるんですか!うちの課、まだ今月のノルマ達成してないんですよ!もう少し仕事しましょうよ。ねえ、課長!課長!」















田沼さんがドロン、だ。















「か、課長!・・・あー、また一人だけ定時で帰っちゃったよ。まじ信じられねー。つーか、変な匂いしない?なんかすげー臭いんだけど」















田沼さんのコロンだ。















「か、課長!なんで昨日、自分だけ帰っちゃったんですか!?あの後、大変だったんですよ!・・・課長?なんか、目の下にすごいクマができてますけど。え?昨日の夜、奥さんと喧嘩?浮気したしないの話で?一睡もせずに?朝までずっと?」















田沼さんが口論だ。















「か、課長!もう、そんな落ち込まないでくださいよ。奥さん、きっとすぐ帰ってきますって。あ、今日飲みにいきましょ!ほら、この前の経費使って。パーッと。いつまでも肩落とさないでくださいよ、ね?」















田沼さんがショボン、だ。















「か、課長!憂さ晴らしもいいんですけど、ちょっと飲みすぎですよ。もうこのへんで、ね?やめときましょうよ。目の焦点とか合ってます?なんか思いっきり目が据わってますけど。ほんと、大丈夫ですか?」















田沼さんがキョトン、だ。















「か、課長!もう、これで今日のお酒は終わりにしましょ。ちょ、他のお客さんのとこに行っちゃ駄目ですって!お店にも迷惑ですし!ね、やめましょ・・・あっ!すっ、すいません、大丈夫ですか?この人、悪気はないんで。ごめんなさい、ちょっと酔ってるみたいで」















田沼さんが絡んだ。















「か、課長!ほんとにもう、いい加減にしてくださいよ。ちょっとね、頭冷やしましょうよ。そんなにフラフラしてちゃあ、まともに店からも出られないですよ。はい、とりあえず、これでも飲んでください」















田沼さんがウーロンだ。















「か、課長!駄目ですよ。ちょっと、課長。課長!ここ、まだお店ですよ。居酒屋ですよ!ここでいま寝たら、絶対に終電逃しますって!」















田沼さんがトロン、だ。















「か、課長!あー、もう!で、す、か、ら!ここは課長の家じゃないんですってば。お店を出たばっかりなんですって。ここ、歩道ですから!こんなところで横になったら車に轢かれますよ!」















田沼さんがゴロン、だ。















「か、課長!な、なにチャック下ろしてるんですか!?トイレ?トイレだったら駅まで我慢してください!ほら、もうすぐ着きますから!ちゃんと歩いてください・・・え?ちょっ!まじ勘弁してく、アーッ!」















田沼さんがポロン、だ。















「か、課長・・・」















田沼さんは、So Longだ。















「か、課長・・・。誰かが通報したみたいです・・・」















田沼さんが御用だ。















「か、課長・・・。短い間でしたが、お世話になりました」















田沼さんが滅んだ。















+++



ちなみに、田沼さんの座右の銘は『七転び八起き』って設定。



(了)


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