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犬のおまわりさん

犬のおまわりさん

近所に野良猫が多いらしく、盛りのつく頃になると夜な夜な雄たけびをあげている。

深夜に響き渡るその声は、赤ん坊の泣き声のようでもあり、酔った親父の裏声のようでもある。

ただひとつ言えるのは、たとえ猫であっても情事の際に発する声は決して「ニャンニャン」などという可愛いものではないということだ。

そりゃあ、動物が本能丸出しで行動してるんだから、リアルな喘ぎ声になって当然だろう。


一方で、そんなこんなを全てオブラートに包むのが、童謡の世界。

いつの時代も、擬人化された動物達が楽しげに鳴き合うのだった。


だが、いまのご時世にそんな楽観的でいいのか?

いろんなことを、ないがしろにしてていいのか?

やはり、真実は正確に伝えるべきじゃないのか?


たとえば、『犬のおまわりさん』。


「迷子の迷子の子猫ちゃん、あなたのおうちはどこですか♪」


いきなり「子猫ちゃん」って言い草はどうかと思うぞ。

名前が解らないにしても「子猫ちゃん」て。

それとも、ナニか。

お前はオザケンか。

じゃあ、クールな僕はまるでヤングアメリカンか。



それから、その子猫ちゃんもやっぱりちょっとおかしい。


「ニャンニャンニャニャン、ニャンニャンニャニャン♪」


泣いてばかりいるくせに、やけにリズミカルじゃないか。

本当に泣いてんのか?もしかして嘘泣きなんじゃないか?



そして、締めの部分に至るといよいよ大変なことになる。


「困ってしまって、ワンワンワワン、ワンワンワワン♪」


おいおい、ちょっと待ってくれよ。

曲がりなりにも警察官なんだろう?

「ワンワンワワン」て。

なに子猫ちゃんに釣られて吠えまくってんだよ、お前。

なんか負けず劣らずメロディアスに鳴いちゃってるし。

あ、お前もしかして、むしろ浮かれてるんじゃないか?



ていうかさ。

犬のおまわりさんよ。

いちおう、二番では烏や雀に聞き込みしてるようだけど。

結局、ずっと「ワンワンワワン」って鳴いてるだけだろ?

それって、ただの怠慢行為だよ?

俺に言わせりゃ、職務放棄だよ?

もっと真面目に仕事しろよ。

こちとら税金払ってんだよ。


「犬のおまわりさん、困ってしまって、一定期間は保護したものの届出がなかったために動物愛護センターへ移送することとなり、その後のセンターにおける保護期間も過ぎてしまい、非常に残念ですが最終的に子猫ちゃんは処分されることになりました♪」


これだったら、解るよ?

「ワンワンワワン」って泣いちゃう気持ち、痛いほど理解できる。


でもさ。

俺、嫌だよ。

そんなの、あまりにも可哀想すぎるじゃないかよ。

きっとオザケンも体クネクネさせながら号泣だよ。


だからさ。

そんな結末にならないように、親身になって全力で捜索してやれよ。

子猫ちゃんの運命はお前に懸かってんだから、もっと気合入れろよ。





頑張れ!

犬のおまわりさんっ!!
















って、なんだこれ。



(了)


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