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ヘアサロン

ヘアサロン

表参道で働いていて思うのは、ヘアサロンの多さだ。
これだけ競合店舗がひしめく場所も、そうそうない。

この界隈に店を構えるのはステータスなのだろうし、
出店するからには、それなりに勝算もあるのだろう。

だが、いたるところでサロンの看板を目にするたびに、
いつも僕は思ってしまうのである。

「店名へのこだわりが、逆効果になってるのでは」と。

英語、仏語、伊語、造語と、洒落た名前が並ぶものの、
思い入れが強すぎるのか、センスを主張し過ぎるのか、
いずれも「いかにもっぽい」印象を受けるのだ。

これが一軒だけなら、センスもキラリと光るところだが、
最激戦区ゆえに乱立する店ごとの主張がぶつかり合って、
結果的に悲しいかな、どこも同じように映ってしまう。

それならいっそ『ウチダ美容室』とかシンプルなほうが
表参道では目を引いて良いんじゃないかと思えてくる。


そういえば、去年まで勤めていた会社がある街には、
信じられない名前の散髪屋があった。

たしか千円ポッキリ系のよくある理容室だったが、
その店の看板には、堂々とこう書かれていた。



『切っちゃ王』



とんでもない王がいたものである。

客が入店すると、出迎えるのはマント姿の王様だ。
王様は、おもむろに言う。

「あー、伸びてるねえ。とりあえず、切っちゃおう」

着ていたマントを脱ぎ、鏡の前の客に着せる。
マントだと思っていた布は、ただのケープだった。

カットする際の主導権は、常に店側が握っている。

「この前髪、どうしよっか。うん、切っちゃおう」
「襟足ちょっと気になるね。うん、切っちゃおう」
「モミアゲも長すぎるなあ。うん、切っちゃおう」

なにしろ王様である。言うことは絶対だ。


残念ながら僕は『切っちゃ王』に入ったことはなく、
これらはすべて単なる想像に過ぎない。

とはいえ、少なくとも表参道に軒を連ねるサロンより
店内の雰囲気は伝わるし、コンセプトも解りやすい。

おしなべて画一化した感のある表参道のヘアサロンは、
あえて店名をそっち方面に振って差別化を図ることも、
戦略としては大いにアリなんじゃないか。

となると、さっき挙げた『ウチダ美容室』ではまだ弱い。
もっと踏み込んだ独創性溢れる名前が求められるだろう。

たとえば、店の強い意志がビンビン伝わってくるような、
こんな名前はどうだ。





『切るYOU』





命を落としかねないスリリングさが最大の魅力だ。



(了)
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