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芸能人との距離感

芸能人との距離感

仕事の合間に昼飯を買おうと近所の高級スーパーへ行ったら、なんとイエモンがいた。

イエローモンキー?いえいえ、伊右衛門。本木雅弘。モックン。

だが、そこは天下の表参道であり、高級スーパー。居合わせた客は実に落ち着いたもので、誰ひとり騒ぎ立てたりなんかしない。あたりまえだ。レジで万札が飛び交うスーパーでは芸能人もそこかしこにいるスノッブな客のうちの一人でしかないのである。

芸能人を見たからって「あれ、モックンじゃね?100%そうかもね」と囁く者はおらず、ましてや「欲しかった弁当がNAI!NAI!NAI!」などと便乗クレームを言う者は皆無。

もちろん僕にしても上京して15年以上が経ち、表参道での勤務歴も長い。芸能人と関わりある業務に携わることもある。だいいち、いまさら芸能人に遭遇したところでわざわざ心がざわざわする年頃でもない。

なので、僕はモックンを見つけたとき、他の客と同じように一瞬だけ「あ、モックンだ」と思ったくらいなものである。その後、チラチラ見ながら「顔ちっちぇ~、見た目が若けぇ~」と思ったり、それとなくそばに近づいて「なんか良い匂いがするぅ~」と思った程度で、まあ、全然普通にしてた。


よく見てみると、モックンから少し離れたところに奥さんの内田也哉子もいた。ご存知、シェケナベイベーの元ベイベーである。

也哉子は携帯電話でなにやらずっと話しこんでいた。モックンはそんな彼女に買う品物をいちいち見せて確認しながらカゴに放り込む。やがてレジへ向かったモックンだが、どうやら也哉子の電話が終わらないので会計ができない様子。モックンはなす術がなくなって電話を続ける也哉子を困った顔で見つめていた。

僕はその光景をなんだか微笑ましく思った。目の前にいるモックンが“人気俳優”ではなく“近所の旦那”でしかなかったのである。


そのことを会社に戻ってデスクの子に話すと、彼女は大いに驚いた。

「えーーーっ!うっそーーーーーーー!!」

大げさなリアクションに「女の子って、やっぱり皆ミーハーなんだなあ」と思っていると。





「私、也哉子と同級生なのー!ちょ、まじで超久しぶりなんだけど!まだ店にいるかな!?」





そう言うと、慌ててオフィスを飛び出していった。



あ、あれ?



「さっき、あそこのスーパーでモックン見たよ」⇒「うそー、いいなー」的なノリで話したつもりだったのに、まさかの急展開。

だけど思い返してみると、これまでも僕の周りには、やれ「演歌界の大御所の娘と友達で、よくプール付きの豪邸に遊びに行っていた」とか、やれ「有名女優の娘と親友で、その女優のことをずっと普通に『おばさん』呼ばわりしていた」とか、やれ「一時期ブレイクしたお笑い芸人と高校の同級生だった」といった“芸能人の素顔を知っている”友人がちらほらいたものだ。

当たり前だが、彼らは芸能人と密接な関係にあることを、特に相手を羨ましがらせようと言っているわけではなく、もちろん聞かされた僕とて、別にそれを羨ましがるわけでもない。

ただ、僕はそういう話を聞くたびに、いわゆる“芸能人と呼ばれる人々”との距離感がいまいちよくわからなくなる。

わからなくなるけれども、こんなくだらない感覚の話は人から「芸能人の誰それを見た」と教えられたときと同じで「だからなんだ」という話でしかない。



(了)


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