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不機嫌な外国人の、理不尽な発言

不機嫌な外国人の、理不尽な発言


前回のあらすじ。

+++

朝の通勤電車。
初老の外国人は、キックボードを携えるほど健康体にも関わらず、
優先席に座っていた僕を退かせ、自ら座ってもなお不機嫌だった。


※詳しくはコチラ

+++


もう、僕には訳がわからなくなっていた。

その場をすぐにでも離れたかったが、あいにく車内は混んでいた。
膝と膝がくっつくほど至近距離のままで居なければならない。


気づくと、外国人と目が合うたびに、僕は微妙に頭を下げていた。


なぜだか知らないが、僕が彼を不機嫌にさせてしまった。
しだいに、そう思うほかないような気になってきた。

もちろん、自分に非があるとは思えなかった。

むしろ、朝っぱらから原因不明の不機嫌な外国人を目の前にして、
本来なら、僕が不機嫌になってもおかしくない状況だと思いながら、
終点まで我慢するしかないと自分に言い聞かせていた。


そんなとき、外国人の身に異変が起こった。


急にキョロキョロしはじめ、現在地を確認しているようだった。
どうやら渋谷まで行かずに、途中の駅で降りそうな気配だ。

訳のわからない緊張感からようやく開放されそうで、ほっとした。
ほっとしてしまうこと自体、釈然としなかったが、ひとまず安堵した。


と、車内のアナウンスが流れた。
「まもなく、自由が丘、自由が丘です」

彼は、おもむろに立ち上がった。ここで降りるらしい。

結局、最後まで不機嫌そうな表情は変わらなかったが、
キックボードは、しっかりと小脇に抱えていた。

はいはい。

思う存分、自由が丘の街をキックボードで駆け抜けてくださいよ。
しっかし、今日は一日のしょっぱなから、とんだ災難だったなあ。

そう思いながら、その外国人が降車するために少しよけていると、
すれ違い際に、彼が小声で僕にこう云った。



「シット!」





え?




僕には、うまく聞き取ることができなかった。
聞き取れなかったが、なにかしら罵倒されたことだけは理解できた。

かくして、目の前の席が再びぽっかりと空いたのだが、その捨て台詞が


「shit (クソッタレ)」なのか「sit (スワリヤガレ)」なのか
解らないまま、僕は渋谷に着くまで立ち尽くしていた。


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