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また、たんたん

また、たんたん

<前回のあらすじ>

たいしたことないので、割愛。

※それでも、いちおう続きモノなので、コチラから読まれたい。


+++


中華料理&焼肉店『たんたん』の店内は、こぢんまりしていた。

厨房を取り囲む10席ほどのカウンターと座敷席が3列。
30名も入れば満員になるような店だった。

カウンターには、会社帰りのサラリーマンが3人と、
アディダスジャージを着たヤンママ風の母親に、
同じく揃いのジャージを着せられた小学生くらいの子供が2人。
座敷では一番奥に、若めの肉体労働者と思しき2人が
膝を立てて座っていた。

店の人に促され、サラリーマンと母子の間のカウンター席に着いた。

壁に掲げられたメニューを見てみると、
『たんたんメン』をはじめとする麺類の他に、
『カルビ』『ロース』などの定番の焼肉メニューが並んでいた。

厨房に目を向けると、麺を茹でる大きな鍋から湯気が立つ一方で、
まな板の上には、肉の塊がどーんと置かれていた。


なるほど、中華と焼肉の融合である。


お世辞にも綺麗とは云えない店内だったが、
肉を焼くコンロが家庭用サイズで使用感のありそうな代物だったり、
壁にプロ野球選手のカレンダーやダーツの的が掛けられていたり、
と、雰囲気もまた、庶民の心をどこか和ませてくれると同時に
“隠れた名店”的な香りを漂わせてもいた。


さて、いよいよ注文だ。


「たんたんメンとライス」


そうオーダーしたところ、


「たんたんメンは、普通?」


と予想しなかった問いを浴びせられた。

思わず、



「・・・普通盛で」



そう答えた直後、僕は一枚の張り紙を見逃していたことに気づいた。



『たんたんメンの辛さについて』



なんと『たんたん』の『たんたんメン』は、
辛さが選べるのだった


「普通→×1」として、普通×1/2の「控えめ」から、
普通×32の「ウルトラスーパーメチャ辛」まで、全7段階。

「ウルトラスーパーメチャ辛」というネーミングもどうかと思うが、
それ以上に問題なのは、辛さを聞かれているにも関わらず、
「普通盛」と量で切り返す僕のチョンボっぷりだ。


これは、非常にいただけない。


いきなり、『たんたん』ビギナーっぷりを露呈してしまった。
「ウルトラスーパーメチャ辛」を食べたときと同じくらい、顔から火が出た。
もちろん、それは想像する限りの話だが。


まあ、とにもかくにも、なんとか注文を終えた。

とりあえず、『たんたん』の店名は、『たんたんメン』の“たんたん”から。
素直にそう考えて間違いなさそうだ。

そう結論付け、ひとまず落ち着いた僕は、
一人で食事をするときのいつものスタイルとして、
鞄から読みかけの雑誌を取り出したのだった。


それが後に悲劇を生み出すことになるとは、
そのときの僕は、まだ知るよしも無かった。


(なんか長くなったので、また続く)
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