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男の美意識

男の美意識


週末の、しかも終電間近の電車。

そこは、ある意味なんでもありの世界で、
たとえば酒の力に任せた男女がモラルを欠くばかりか、
もはや無法地帯と化すことも、しばしばである。

その日、僕はとにかく疲れていて、帰りの電車を一本
やり過ごしてまで、座って帰ろうと思ったのだった。

電車に乗り、重力に身を任せるように座席に着くと、
金曜の夜だからか、酒臭い集団が続々と乗ってきた。

喧騒を避けるように、眠ろうと瞼を閉じかけた瞬間、
僕の目の前の座席の異変に気がついてしまった。


カップルが、猛烈にいちゃついていたのである。


男は、何やら女の耳元で囁きながらディープキッス。
彼は、案の定というか、やはりというか外人だった。

女も、恥ずかしそうな素振りを見せつつ応じている。
彼女もまた、案の定というか、あーそんな感じする、
というか「私、外人しか駄目なの」的な日本人だった。

いちゃいちゃ。

彼らの隣に座っていたサラリーマンらしき中年男性は、
その状況に耐え切れず、別の車両に移ってしまった。

いちゃいちゃ。

反対隣の別の若い男性も、しばらくすると席を離れた。

一体誰がこの言葉を発明したのか知らないが、本当に
「いちゃいちゃ」と聞こえてきそうな程の破廉恥さだ。


僕は、憤っていた。


不届き者めが。公衆の面前だぞ。場をわきまえろ。

そう注意しようかと、腰を浮かしかけたその刹那、
よく見ると、破廉恥さを増幅させるような光景を
奴等は、繰り広げていたのだった。

なんと、




スカートを履いている両足が、
これでもかと云うほど大股開き。





信じられるだろうか。

公衆の面前で、スカートが捲り上がらんばかりに、
目一杯に広がっているのである。

僕は思わず、怒りを忘れて、見入ってしまった。

そして、思った。












「あ。アイルランド人て、

 
 本当にスカート履くんだ」












そうなのである。



外人の男が、
チェックの巻きスカートを履いていた




のである。

覚えておられるだろうか。
去年のアテネオリンピック、男子マラソンの乱入男。
まさに、あんな感じ。
毛むくじゃらな太ももを、露にしていたのだった。

「へぇ、巻きスカートってそんな風に履くんだ」

などと、思わぬ発見に関心すらしてしまった。


だが、しかし。
我に返ると、やはり迷惑千万な事態に変わりはない。

公共の場で、治外法権発令中なのである。

若干の猥褻物陳列罪も、適用されかねない場面だ。


再び、憤ってきた。


僕は、尻尾を巻いて逃げた男達とは違うんだぞ。

日本男児、ここにあり。
我こそは、ラストサムライ。

そんな心意気で、向かいに座る奴等を睨みつけた。
僕の血走った眼が、アイルランド人を捉えた。
男は、僕の視線に気づくと、













戸惑い気味に、股を閉じた。










どうやら、










スカートの中、

覗いてると思われたっぽい。









僕は、睨みを利かせていた瞳をゆっくり閉じると、
その場を離れたい衝動をひた隠して平静を装い、
束の間の眠りに就いたのだった。

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