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予測できない人々

予測できない人々


世の中には不可思議な人種が多数存在している。
そのひとつが「予測して行動できない人間」だ。

例えば、新宿駅の切符売り場などでよく見かける。
新宿は副都心だけあって、いつも混雑している。
電車の切符を買うのも常にひと苦労である。

巨大な駅構内に切符の自動販売機がズラッと並び、
販売機前には切符を買い求める列がズラッと並ぶ。

並んでいるあいだに、大抵の者は次の準備を行う。

・路線図を確認して、行き先までの料金を調べる。
・財布を取り出して、予め小銭を用意しはじめる。
・なんなら、ぴったりの額を握り締め順番を待つ。

これしきのことをできない者が、いるのである。


彼は、切符売り場に来る。
彼は、列に並んで順番を待つ。
彼は、前の者が切符を買い立ち去るのを見る。
彼は、目の前の販売機と向かい合う。

彼は、そこで初めて頭上の路線図を見るのだった。



愚の骨頂



いったいお前は、待ってるあいだに何をしていたのだ。
ちょっとイッちゃってたのか。
格好つけて言えば、アイドルタイムか。

彼は、ETと交信するように人差し指を宙に這わせて、
ようやく行き先を確認したかと思うと、どういう訳か
セルフボディチェックを始めるのだった。



愚の真骨頂



なぜ、手元に財布がないのだ。
なぜ、自分の財布の居場所を覚えてないのだ。
お前は盗塁のサインを出す三塁コーチか。

ようやく鞄の奥底から財布を取り出すと、
彼は小銭を確認し始めるのだった。

しかし。
どうやら小銭が足りないらしく、結局、千円札使用。



愚の極み



千円札が機械に認識されず、入れては出てきての繰り返し。



愚の愚



やっと機械に吸い込まれたと思ったら、上半身だけ反らして
もう一回、頭上の路線図で行き先を確認。




それ、もういいから。




そして、二度見(実質三度目)。もはやスウェー。




だから、もう結構。




なんとか購入したと思ったら、その場で釣銭を財布へ移行。




買ったら、まず退け。





そんな彼は、去り際に切符を見つめながら呟いた。










「あれ?京王線じゃないのか…」








お前が購入したのは、
いったい何処行きの切符だ。





気がつくと、僕の手のひらには握り締めていた小銭の模様が
くっきりと刻まれていたのだった。

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