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認識すべきは己の姿

認識すべきは己の姿


いまさらあれこれ言い出すのもどうかと思うが、
携帯電話がいよいよとんでもないことになってきた。

『着せ替えカバー』が出たときは、まだ許せた。

だが、『着ぐるみケータイ』とはどういう了見だ。

「デザインのボーダーを超える」 とのことだが、
超えてはならない一線も、あるのではないか。

シェア的に苦しいボーダフォンが暴挙に出たか、と
思わず量販店の前で立ち尽くしてしまった。


しかしまあ、携帯電話の普及率が90%を超える時代だ。
個性を求める層も居れば、使い方すら、さまざまである。

それで、小型なボディに次々と新機能が搭載されるが、
大半は使わないか知らないまま、機種変更に至る。

たとえば、『バーコード認識機能』

最近では、QRコードなる新しい認識コードなども出ているが、
あれは結局のところ便利なのだろうか。

一度試してみたが、僕にはどうにも理解できないのである。



休日に、街を歩いていたときのことだ。

ショウウィンドウに、新商品のポスター広告が貼ってあった。
ポスターの下隅には、QRコードがプリントされていた。
携帯電話で認識すれば簡単に資料請求できるらしい。

さっそく携帯電話を取り出し、認識機能を立ち上げた。

対象となる壁に貼られたポスターに、ぐっと近寄る。
高さ調整のため、膝を曲げて少しかがみ気味になる。
両手で携帯電話の四隅を優しく持ち、水平に構える。
そっと、慎重にピントを合わせてシャッターを押す。




認識エラー




うまく認識されないのである。
何度やっても駄目なのである。
縦でも横でも無理なのである。

僕が悪いのか。それとも携帯電話が悪いのか。

たいして欲しい資料ではなかったのだ。
ただ試してみたかっただけなのである。

それなのに。

無意味な時間を過ごしたと思いつつ、機能をオフにすると、
いつもの時計の画面になった。











30分以上、経ってた。








僕は、こんなことに、30分もの時間を使っていたのか。

つか、

僕は、こんなことで、時間を忘れるほど集中してたのか。

馬鹿らしい。

自嘲気味に鼻で笑い、その場を立ち去ろうしたとき、
ふと隣を見ると、おばさんがさっきの僕と同じように
バーコード認識にチャレンジしていた。

僕は、懸命に携帯電話を掲げる彼女の姿を見て思った。












滑 稽









壁に至近距離で立ち、腰を屈め、電話を構える姿。
これは、滑稽以外のなにものでもない。

それでも、本人は、シャッター&チェックなのだ。

ときには首を傾げ、次第にいらいらしながらも、
ひたすらシャッター&チェックなのである。

もう、周りは見えていない。

時間の経過は、不審者めいた雰囲気をも漂わせる。

おばさんは、なにか小声でぶつぶつ言いはじめた。

末期症状である。

そんなおばさんも、数分後には諦めたらしい。

携帯電話をバッグに収めた。

彼女の闘いも終焉か。

そう思った時、彼女は信じられない暴挙に出た。












QRコードのとこ破って、お持ち帰り。










嗚呼。

おそらく、お家でリベンジなのだろう。

なんとも凄まじい執念である。

そこまでして認識させたいのか、と唖然としてしまったが、
ついさっきまで、同じく滑稽な姿を30分以上も晒していた僕に
そんなことを言う資格など、あるはずも無かった。
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