Home > スポンサー広告 > キザ

スポンサーサイト

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


シンプルにしながら参加中。記事を読んでいただいた上にこのボタンを押してもらえたなら二重のヨロコビです。ありがとう。


Home > スポンサー広告 > キザ

Home > Essay > キザ

キザ

キザ


いきなりだが、キザな男は、どうかと思う。

不朽の名作『カサブランカ』で、ハンフリー・ボガートは
イングリッド・バーグマンに言う。


「君の瞳に乾杯」


なんてキザなのだろう・・・。素敵・・・。

そう言いたいところだが、僕は思うのである。

言われたバーグマンは、台本上の台詞でなければ、





「は?」





と思っていたのではないかと。

名作を台無しにする気はないし、映画史に残る台詞には違いない。

しかしながら、これは創られたイメージとしての名台詞であって、
実際にはそんなこと言われても何のことやらさっぱりじゃないか。

瞳だったから良かったものの、例えば、


「君の鼻に乾杯」


では、どうにも困ったことになるのである。
サンタがトナカイに言うなら解るが、それはまた別の話だ。

結局のところ、あのボガートでさえも、目から鼻に変わっただけで
形無しになってしまう危ういものなのだ。

だから僕は、自信を持って言おう。



そもそも、日本人男性にキザは似合わない。



そしてこのことは、男性だけでなく女性も認識しておくべきである。

男のキザな台詞に思わずうっとりするような女は、得てして
周囲の人間から、馬鹿を見る視線を向けられてしまうからだ。

かなり手厳しいことを言うようだが、これには訳があるのだった。



ある日の深夜の話だ。


僕が遅い食事をしていると、一組のカップルが入ってきた。

男は、立ち振る舞いからしてキザな雰囲気を漂わせ、
女は少し酔っているのか、頬を赤らめて男の後に続いた。

男は、女をわざわざカウンターへエスコートして座らせると、
自分もスマートな仕草で女の隣の席に腰掛けながら、
小さく片手を上げて店員を呼び寄せ、そして言った。





「いつもの、ちょうだい」





僕は、その台詞に少なからず驚いてしまった。

だが、男は臆することなく、こう付け加えた。





「あ、それから・・・」





僕が「まさか」と思った次の瞬間、その予感は的中した。





「彼女にも、同じものを」





キザの真骨頂である。

男は女に微笑みかけ、女は何も言わずに微笑み返すと、
そのまま男にしなだれかかった。

オーダーを受けた店員は、男に軽く一礼すると、踵を返し、
そして叫んだ。




















「並盛つゆだく、ふたちょおぉー!」















キザな男に完敗である。


スポンサーサイト


シンプルにしながら参加中。記事を読んでいただいた上にこのボタンを押してもらえたなら二重のヨロコビです。ありがとう。


Home > Essay > キザ

Search
Feeds
Others
あわせて読みたいブログパーツ

Page Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。