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『利き』の危機

『利き』の危機


世の中の人間は、たいてい右利きか左利きのどちらかである。
稀に両利きなどという器用な者も存在するが、それは変人だ。

この『利き』については、いったい何で判断するかというと
それは『利き手』に頼ることになるのだろう。

箸を持つほうの手だとか、物を投げるほうの手だとか、
そういう判断の仕方が一般的になるのではないだろうか。

だが、この『利き』は全てが統一されている訳ではない。

「箸は右手で持つけど、尻は左手で拭く」
「ボールを蹴るのは右足だけど、鼻をほじるときは左手」

など、自分で認識している『利き』じゃないほうが
しっくりくる行動は、誰にでもあるだろう。

そしてその行動は、しばしば致命的な問題となるのだった。



例えば、先日、街で見かけた男がそうだった。彼は、


右手で持った携帯電話を、左の耳に充てていた。



俗にいう“ねじれ現象”である。



『利き手』と『利き耳』が異なるために起こった悲劇だ。

長身でスマート、会話の中身もビジネスライクな感じで、
デキる男っぽいのに、いかんせんシルエットが滑稽だった。

まるで「矛盾」というタイトルの芸術的なポーズである。

そんな彼をしばらく観察していると、異変が起こった。



どうやら、右の耳が痒くなったらしい。



しきりに、右耳を右肩にこするような動きを見せ始めた。

まるで“ビートたけし”のような仕草になっていた。


電話を持つ手を変える、もしくは、受話器を充てる耳を変える


このいずれかの行為で解決する問題だったが、彼は強情だった。



左手で、右の耳を掻き始めた。



結果、彼は顔の前に「×」を創りだすこととなり、その様子はまるで






ビジュアル系のミュージシャンが

サビのパートで盛り上がったときに

自分の顔を手でまさぐるような







そんな感じ。








お前は、Gacktか。






軽くツッコミを入れそうになったが、会話が聞こえなくなった瞬間、
事態が思わぬ方向へ向かったのである。

どうやら、

通話を終えると同時に、右耳の痒みも収まったらしい。


両耳にクロスするように充てていた手を、彼はそっと解いた。


ふわーっと、だらーんと。


それに合わせて、僕の脳内で勝手にメロディーが流れ出した。















ジャンガジャンガ ジャンガジャンガ♪









まさかの“アンガールズ現象”





『利き』へのこだわりは、時として人を駄目にする力を秘めている。

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